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ドーパミン dopamine

翻訳|dopamine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドーパミン
dopamine

神経伝達物質の一つ。アミノ酸の一種であるチロシンからL-ドーパを経て生合成される。中枢神経系にはドーパミンを神経伝達物質とするドーパミン作動性神経細胞が数多く存在する。パーキンソン病 (パーキンソン症候群 ) の患者ではドーパミン作動性神経系でドーパミンが不足しているため症状が現れる。そこでドーパミンの前駆物質であるL-ドーパを患者に投与する療法が試みられ,病状を軽減することに成功している。ドーパミンはさらに代謝を受けて生理活性物質として重要なノルアドレナリンアドレナリンになる。

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百科事典マイペディアの解説

ドーパミン

化学式はC8H11NO2。化学物質名は2−ジヒドロキシフェニルエチルアミン。水に易溶で,酸化されやすい不安定な化合物。酸性溶液では比較的安定。
→関連項目多動症候群ニコチン・パッチ

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栄養・生化学辞典の解説

ドーパミン

 C8H11NO2 (mw153.18).

 カテコールアミンの一つ.神経伝達物質であり,またエピネフリン,ノルエピネフリン合成の前駆体でもある.

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世界大百科事典 第2版の解説

ドーパミン【dopamin】

生理活性アミン,カテコールアミンの一種。ホルモン,神経伝達物質として重要なノルアドレナリンアドレナリン合成の前駆体。L‐チロシンからドーパ(DOPA,3,4‐ジオキシフェニルアラニン)の脱炭酸反応によって作られる。ドーパミンβ‐オキシダーゼの作用によりノルアドレナリンとなる。副腎髄質,脳,交感神経系,肺,小腸,肝臓にも多く含まれている。パーキンソン症候群の際に脳内のドーパミン量が減少していることが知られ,さらに脳幹の線条体ではノルアドレナリンよりドーパミンが多量に含まれていることが見いだされ,しだいにドーパミン自身がいわゆるカテコールアミン作動性ニューロンの神経伝達物質として作用していることが明らかになってきた。

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大辞林 第三版の解説

ドーパミン【dopamine】

カテコールアミンの一。生体内で、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体。脳の神経細胞の興奮の伝達に重要な働きをする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドーパミン
どーぱみん
dopamine

4‐(2‐アミノエチル)‐1・2・ベンゼンジオールのこと。化学式はC8H11NO2。カテコールアミンの一つであり、エピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)の前駆体である。ドーパミンは、アミノ酸のチロシンからドーパを経て合成される。また、モノアミン酸化酵素やカテコールアミン‐O‐メチルトランスフェラーゼによって分解される。中脳や間脳などに存在する特定のニューロン(ドーパミン作動性ニューロン)で合成され、神経伝達物質として働く。中脳の黒質にあるドーパミン作動性ニューロンは、大脳半球の尾状核に軸索を投射している。パーキンソン病では、この黒質のドーパミン作動性ニューロンのドーパミン合成能が低下していることが知られている。間脳の視床下部の弓状核にあるドーパミン作動性ニューロンには、その軸索を正中隆起に投射するものがある。このドーパミン作動性ニューロンから放出されるドーパミンは、前葉ホルモンであるプロラクチンの合成・分泌を抑制するプロラクチン抑制因子として働く。すなわち、ドーパミンは正中隆起部の軸索末端から放出された後、(脳)下垂体門脈に入り、(脳)下垂体前葉まで運ばれ、プロラクチン産生細胞に作用する。ラットでは、視床下部のドーパミン作動性ニューロンの一部が(脳)下垂体中葉に軸索を伸ばし、中葉ホルモンである色素胞刺激ホルモンの合成・分泌を抑制している。[高橋純夫]

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世界大百科事典内のドーパミンの言及

【ノルアドレナリン】より

…副腎髄質の腺細胞や神経細胞で生合成される。L‐チロシンからドーパ,ドーパミンを経て合成される。アミノ基へのメチル基転移反応によりアドレナリンを生じる。…

【パーキンソン症候群】より

…病因は不明であるが,中脳の黒質にあるメラニン含有細胞の変性が重要である。ここでつくられるドーパミンは神経伝達物質として黒質から大脳基底核,視床への神経伝達に関与している。パーキンソン病では,黒質の病変のためにドーパミンの産生が阻害され,基底核などの機能障害が生ずると考えられる。…

※「ドーパミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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