インド中央部,マハーラーシュトラ州北東端の都市。人口205万2060(2001)。インドを東西および南北に貫く幹線鉄道,道路が交差する要地。18世紀初めにゴンド族王国の首都として建設され,1748年にマラーター同盟のナーグプル王国(ボーンスレー家)の首都となった。1817年イギリスがここでマラーター同盟軍を破って中央インドの覇権を確立した(第3次マラーター戦争)。61年中央州Central Provincesの設置とともに州都となり,インド独立後も1956年までマディヤ・プラデーシュ州の州都であったが,56年の言語州再編でボンベイ州に,さらに60年マハーラーシュトラ州の新設に伴い同州に編入された。町は鉄道を挟む双子町で,西方には周辺からの綿花を原料とする綿業のほか製紙,繊維,機械などの工場が,東方には官庁,大学が立地する。周辺はオレンジの産地として名高い。
執筆者:応地 利明
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インド中部、マハラシュトラ州北東部の都市。人口205万1320(2001)。18世紀にゴンド人の王によって建設され、その後もマラータ人のボーンスラ家の根拠地となった。イギリス植民地時代には中央州の州都となり、1956年の州再編成まではマディヤ・プラデシュ州の州都でもあった。そのためいまもマハラシュトラ州東部の行政中心地としての機能が高い。国の中央部に位置することもあって鉄道、道路、航空路が集まり、交通上の要地でもある。綿花や石炭の産地に近いこともあって綿織物工業が発達し、この町の経済の活性化に大きな力を発揮している。オレンジの名産地でもある。
[中山晴美]
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