ナーグプル(その他表記)Nāgpur

デジタル大辞泉 「ナーグプル」の意味・読み・例文・類語

ナーグプル(Nagpur)

インド西部、マハラシュトラ州都市。18世紀初頭、ゴンド王国により建設。英国統治時代は中央州の州都となった。同州東部の行政中心で、デカン高原交通要地綿織物工業が盛ん。オレンジの名産地人口、行政区205万、都市圏213万(2001)。ナグプル。

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改訂新版 世界大百科事典 「ナーグプル」の意味・わかりやすい解説

ナーグプル
Nāgpur

インド中央部,マハーラーシュトラ州北東端の都市。人口205万2060(2001)。インドを東西および南北に貫く幹線鉄道道路が交差する要地。18世紀初めにゴンド族王国の首都として建設され,1748年にマラーター同盟のナーグプル王国(ボーンスレー家)の首都となった。1817年イギリスがここでマラーター同盟軍を破って中央インドの覇権を確立した(第3次マラーター戦争)。61年中央州Central Provincesの設置とともに州都となり,インド独立後も1956年までマディヤ・プラデーシュ州の州都であったが,56年の言語州再編でボンベイ州に,さらに60年マハーラーシュトラ州の新設に伴い同州に編入された。町は鉄道を挟む双子町で,西方には周辺からの綿花原料とする綿業のほか製紙,繊維,機械などの工場が,東方には官庁大学が立地する。周辺はオレンジの産地として名高い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナーグプル」の意味・わかりやすい解説

ナーグプル
Nāgpur

インド西部,マハーラーシュトラ州北東部の商工業都市。ナーグ川沿岸に位置。 18世紀初期にゴンド朝の王によって建設され,中期マラータ同盟の有力な一員ボンスレー家の支配根拠地となった。 1853年イギリス支配下に入り,インド中部におけるイギリス支配の拠点となった。ガンジス平原-デカン高原,アラビア海岸-ベンガル湾岸を結ぶ交通の一大要地。周辺はワタなどの栽培が盛んで,綿織物工業の大中心地。ほかに印刷,鋳造,製粉,薬品,陶磁器,ガラス,皮革,食品加工などの工業がある。州立の広大な家畜・家禽飼育場,ナーグプル大学はじめ多数の単科大学がある。付近の丘陵上にシタバルディ城 (1818) がある。人口 162万 2225 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナーグプル」の意味・わかりやすい解説

ナーグプル
なーぐぷる
Nāgpur

インド中部、マハラシュトラ州北東部の都市。人口205万1320(2001)。18世紀にゴンド人の王によって建設され、その後もマラータ人のボーンスラ家の根拠地となった。イギリス植民地時代には中央州の州都となり、1956年の州再編成まではマディヤ・プラデシュ州の州都でもあった。そのためいまもマハラシュトラ州東部の行政中心地としての機能が高い。国の中央部に位置することもあって鉄道、道路、航空路が集まり、交通上の要地でもある。綿花や石炭の産地に近いこともあって綿織物工業が発達し、この町の経済の活性化に大きな力を発揮している。オレンジの名産地でもある。

[中山晴美]

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百科事典マイペディア 「ナーグプル」の意味・わかりやすい解説

ナーグプル

インド,マハーラーシュトラ州北東端の都市。デカン高原北部に位置し,ボンベイ(ムンバイ)〜カルカッタ(コルカタ)間の交通の要地。植物油,繊維などの工業が行われる。18世紀マラーター同盟のナーグプル王国の主都,1853年英領。大学(1923年創立)がある。240万5665人(2011)。

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