ノーザンテリトリー

デジタル大辞泉 「ノーザンテリトリー」の意味・読み・例文・類語

ノーザン‐テリトリー(Northern Territory)

オーストラリア北部にある準州。長く連邦直轄地だったが1978年に自治権を得た。人口は20万人ほどで人口密度が低い。南部砂漠地帯でウルルなどの観光資源がある。州都ダーウィン北部準州

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百科事典マイペディア 「ノーザンテリトリー」の意味・わかりやすい解説

ノーザン・テリトリー

オーストラリア中北部の連邦政府直轄領。北部はアラフラ海に面しサバンナ気候,南部の内陸は砂漠。人口の約4分の1は先住民アボリジニー。北部の牧畜が主要な経済活動で,牛は100万頭を超え,羊は1万頭に満たない。政府によって実験的に乾燥農法などが試みられている。ウランボーキサイトマンガンなどの鉱産がある。1970年代以降自治化が進み,現在は準州的地位にある。南部にエアーズ・ロックを含むウルル国立公園がある。主都ダーウィン。134万9129km2。21万1945人(2011)。
→関連項目アーネム・ランドアリス・スプリングズウルル-カタ・ジュタ国立公園カカドゥ国立公園

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改訂新版 世界大百科事典 「ノーザンテリトリー」の意味・わかりやすい解説

ノーザン・テリトリー
Northern Territory

オーストラリア北部の連邦直轄地域で,北部特別地域,北部地方とも表記される。面積134万9129km2,人口19万(2006)。アボリジニーが人口の約1/4を占める。主都はダーウィン。主産業は牧畜と鉱業。牧畜の中心は肉牛飼育で,とくに第2次世界大戦後の道路および食肉加工施設への投資により進展した。主要鉱産物ゴーブのボーキサイトおよびアルミナ,グルート・アイランド島のマンガン鉱,テナント・クリークの銅鉱などで,ダーウィン東方のアリゲーター川地区に大規模なウラン鉱床がある。1911年から連邦政府直轄となっているが,78年から行政の地方自治化が進み,実質的に準州的地位を得ている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーザンテリトリー」の意味・わかりやすい解説

ノーザンテリトリー
Northern Territory

オーストラリア北部にある准州地形は単調だが気候は北の高温多雨地帯から南の乾燥地帯へと順次移り変る。白人による入植の試みは 1824年に始るが,何回かの失敗ののち,63年からサウスオーストラリア植民地の管轄下に入り,68年にパーマストン (現ダーウィン) への入植が成功。 1911年に連邦政府直轄地区となったが,77年以降,連邦政府の権限が順次委譲され,州に準じた行政体制に移行した。自然的経済的条件に恵まれず,現在も人口はわずかに全国の1% (1992) にすぎず,同国で最も未開発な地域となっている。行政中心地はダーウィン。産業構造は著しく鉱業に特化し,ゴーブのボーキサイトをはじめ,マンガン,銅,鉄鉱石を産出し,ウランの埋蔵が注目されている。このほかのおもな経済活動はバークリー台地などの大規模,粗放な牧牛と,ダーウィン,カサリン,アリススプリングズなどの都市における政府雇用である。アボリジニ人口が多く,人口の 21% (92) を占め,アボリジニ保護地区が多い。面積 134万 6200km2。人口 16万 8600 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノーザンテリトリー」の意味・わかりやすい解説

ノーザン・テリトリー
のーざんてりとりー
Northern Territory

オーストラリア北部の連邦政府直轄地区。北部特別地区と表記されることもある。面積134万6200平方キロメートル、人口21万0664(2001)。人口の約4分の1が先住民。行政中心地はダーウィン。地形は全般的に平坦(へいたん)であるが、北部の低地から中部の台地へとしだいに高度を増し、南部にはマクドネル山脈などの山地が現れる。気候も北から南へ熱帯サバナ気候、ステップ気候、砂漠気候に変わる。主産業は牧畜と鉱業。牧畜の中心は肉牛で、とくに第二次世界大戦後の道路整備と加工施設の建設により進展した。おもな鉱産物はボーキサイト(主産地ゴーブ)、マンガン(グルート・アイランド島)、銅(テナント・クリーク)など。レンジャーなどダーウィン東方のアリゲーター川地区にウラン鉱床(埋蔵量30万トン)がある。1825年ニュー・サウス・ウェールズに所属し、1863年サウス・オーストラリアに所属。1911年から連邦政府直轄地区。1978年から立法・行政権限の地元移管を含む改革により準州的地位を得ている。

[谷内 達]

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