サバンナ気候(読み)サバンナキコウ(その他表記)savanna climate

デジタル大辞泉 「サバンナ気候」の意味・読み・例文・類語

サバンナ‐きこう【サバンナ気候】

サバナ気候

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精選版 日本国語大辞典 「サバンナ気候」の意味・読み・例文・類語

サバンナ‐きこう【サバンナ気候】

  1. 〘 名詞 〙 熱帯に見られる雨季乾季のはっきりした気候。ふつう熱帯雨林気候とステップ気候にはさまれている。丈の高い草原低木がまじり、草食動物猛獣などが多数生息する。アフリカのギニア湾岸の北に連なる地帯、ナイル河上流のスーダン地方、またブラジル台地、オーストラリア北部など。

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改訂新版 世界大百科事典 「サバンナ気候」の意味・わかりやすい解説

サバンナ気候 (サバンナきこう)
savanna climate

熱帯気候の一つで,W.P.ケッペン気候区分ではAw(wは冬に雨が少なく夏に多いことを意味する)で表す。熱帯原野気候ともいう。気温の年較差は8℃以下で小さく,年最高気温は雨季の直前にみられる。赤道をはさむ南北両回帰線の間の低圧部と中緯度高圧帯に位置し,一般に風は弱い。植生としては,疎林と背丈の高い草原からなるサバンナが広く分布する。大半が発展途上地域であるが,日照が豊富で肥沃レグール熱帯黒色土壌。インドのデカン高原など)にも恵まれた地域では,人工灌漑による綿花デカン),コーヒー(ブラジル),サトウキビやカカオ(アフリカ)などのプランテーションが営まれ,インドシナ半島では米作がさかんである。しかし,乾季の水不足や風土病などが多く,全般的に生活水準が低い。
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百科事典マイペディア 「サバンナ気候」の意味・わかりやすい解説

サバンナ気候【サバンナきこう】

サバンナに特徴的な気候。サバナ気候とも。熱帯気候の一種。明瞭な乾季の存在が特徴。乾季には気温が高く蒸発が盛んなため樹木は乾眠して半落葉し,草原はきつね色に枯れる。東アフリカのサバンナの景観が典型的。綿花,サトウキビ,コーヒーの栽培に適する。→ケッペンの気候区分

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