日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ハギンズ(Maurice Loyal Huggins)
はぎんず
Maurice Loyal Huggins
(1897―1981)
アメリカの化学者。9月19日カリフォルニア州バークリーに生まれる。カリフォルニア大学卒業後、ハーバード、スタンフォード大学で研究、スタンフォード研究所物理化学部門部長(1959)。原子間距離と結合エネルギー、それらと分子構造・結晶構造との関係を研究。水素結合概念を提唱(1921)。ガラスや高分子の物質構造の研究も行う。1942年、今日フローリー‐ハギンズの理論として知られる高分子溶液理論をフローリーと独立に発表。1955~1956年(昭和30~31)大阪大学、京都大学に招聘(しょうへい)教授として来日した。
[大友詔雄]
『藤代亮一・田所宏行訳『高分子物理化学』(1959・丸善)』
[参照項目] |