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ハハコグサ(母子草) ハハコグサGnaphalium multiceps

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハハコグサ(母子草)
ハハコグサ
Gnaphalium multiceps

キク科の越年草で,ホウコグサオギョウゴギョウともいう。アジアの熱帯から温帯まで広い分布をもつ。日本各地の路傍,田畑,人家の近くなどにごく普通にみられる。茎は基部で分枝して直立し,高さ 20~40cmとなる。葉は長さ2~6cmの線状倒披針形で両面とも白色の綿毛が密生する。春から夏にかけて,次々と茎の上部に淡黄色の頭状花を散房状につける。頭花には半球形の総包があり,周辺部には雌花が,中心部には両性花がある。ともに結実する。果実は黄白色の冠毛をもつ小型の痩果。春の七草の1つ。幼苗は食用とされ,ヨーロッパには近縁の対応種としてよく似た G. luteo-albumが知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハハコグサ【ハハコグサ(母子草) Gnaphalium affine D.Don】

家の付近,道ばた,田畑などでごく普通にみられるキク科の越年草(イラスト)。春の七草のゴギョウ(オギョウ)として若い茎や葉を七草がゆに入れるので有名である。茎の高さは15~30cm,下の方でよく分枝する。葉は倒披針形で柔らかく,両面に密に綿毛がある。花期は4~6月。花は淡黄色の小さい頭花で,茎頂に散房状につく。総苞は長さ3mm,総苞片は3列で黄色。東南アジア,中国中南部から朝鮮,日本全土に分布する。ヨーロッパからインドにかけてハハコグサにきわめてよく似たG.luteoalbum L.が分布する。

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世界大百科事典内のハハコグサ(母子草)の言及

【草餅】より

…ヨモギの葉をつきこんだ餅。《荆楚歳時記》によると,6世紀ごろの中国では3月3日にハハコグサの汁と蜜(みつ)を合わせ,それで粉を練ったものを疫病よけに食べる習俗があった。これが伝えられたのであろう,平安初期の日本でも3月3日の節供にはハハコグサ入りの餅をつくっていた。…

【ヨモギ(艾∥蓬)】より

…独特の風味があり,なつかしさを覚える春の風物詩である。古くはヨモギの代りに,ハハコグサを用いていた。また,夏,葉のよく茂った時期に,葉を刈り取って乾燥し,臼でつき,綿毛を集めたものを〈もぐさ〉といい,灸(きゆう)の材料とする。…

※「ハハコグサ(母子草)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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