ハムスター(英語表記)hamster

  • Mesocricetus auratus

翻訳|hamster

百科事典マイペディアの解説

齧歯(げっし)目ネズミ科。キヌゲネズミ亜科の哺乳(ほにゅう)類の総称ヨーロッパ,中東,ロシア,中国,南アフリカ分布。乾燥地〜半乾燥地で,岩山斜面,ステップ〜農耕地にすむ。ゴールデンハムスターは体長12〜16cm,尾1.7〜2.2cmで,形はモルモットに似る。東欧〜西アジアに分布。地中に穴を掘ってすみ,植物の葉,種子,昆虫などを食べる。1腹5〜11子。実験動物ペットにされる畜養種は1930年にシリアで捕獲され,飼いならされたものの子孫といわれる。
→関連項目ネズミ(鼠)

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栄養・生化学辞典の解説

 哺乳綱正獣下綱ネズミ目(齧齒類)に属する動物.実験動物やペットとして飼育される.ゴールデンハムスター(golden hamsterもしくはSyrian hamster)[Mesocricetus auratus],チャイニーズハムスター(Chinese hamster)[Cricetulus griseus]のほか,主に実験用動物の[Cricetus cricetus]がある.

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴールデンハムスターに代表される小獣で,齧歯(げつし)目ネズミ科キヌゲネズミ亜科Cricetinaeの哺乳類の総称。ヨーロッパからアジアに6属17種ほどが分布。大きさは変化に富み,最小種は中国北部からシベリアに分布するヒメキヌゲネズミ類Phodopusで体長5.3~10.2cm,尾長0.7~1.1cm。最大種はベルギーからバイカル湖に分布するヨーロッパハムスターCricetus cricetusで,体長20~34cm,尾長4~6cmに達する。

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大辞林 第三版の解説

ネズミの一種。正式名はゴールデンハムスター。頭胴長約15センチメートル。モルモットに似るが短い尾がある。体の上面は赤橙色、下面は白色。全身白色の品種もある。東ヨーロッパから中近東にかけて分布。生物学・医学の実験用や愛玩用として広く飼育。
を含むキヌゲネズミ亜科の齧歯げつし類の総称。25種ほどが属し、アフリカからユーラシアにかけて分布。絹毛鼠。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目キヌゲネズミ科の動物。正しくはゴールデンハムスターgolden hamsterまたはシリアンハムスターSyrian hamsterとよぶ。シリア、カフカスなどに分布している。1930年にパレスチナの動物学者アハロニAharoniがシリアのアレッポで発見した。このとき持ち帰った1腹8匹のうち、雄1匹、雌2匹から繁殖した子孫が世界中に広がり、飼育されるようになった。しかし、古代アッシリアとアナトリア(小アジア)でもハムスターを飼いならしていたという記録がある。現在では、実験動物として狂犬病、ジステンパー、日本脳炎などの研究に広く用いられ、また、ペットとしても飼育されている。頭胴長12.5~15センチメートル、尾長1.7~2.2センチメートル、体重130~180グラム。頬袋(ほおぶくろ)がある。雑食性で、貯食習性が著しく、冬眠する。妊娠期間は10~14日、1産8~10子、1年に5~6回も子を産む。生まれた子は11週で性成熟に達する。乳頭は7~8対。イギリスでは逃げ出したものが野生化して、農作物に被害が出ているという。実験動物として使用されているハムスター類には、このほかにユーロピアンハムスターCricetus cricetusやチャイニーズハムスターCricetulus barabensis griseusなどがある。
 なお、ハムスターの語は広義にはキヌゲネズミ科キヌゲネズミ亜科Cricetinaeの動物を総称することもある。この亜科にはヨーロッパからアジアにかけて、5属15種ほどが知られている。[宮尾嶽雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (hamster) ネズミ科キヌゲネズミ亜科の総称。主にアジア大陸からヨーロッパにかけて、約二五種がいる。乾燥した場所を好み、岩山の斜面から農耕地にまですむ。小形の哺乳類で、最大種で約三〇センチメートル。また、とくにそのうちの一種ゴールデンハムスターの飼育変種をいい、体長一七~一八センチメートル。尾は約一センチメートルと短く、体型はずんぐりとしている。体毛は絹毛状で柔らかく、上面は褐色で下面は灰白色。純白の品種もある。草食性で、荒地に穴を掘ってすむ。口内の左右にほお袋があり、草の種子などをつめて巣内に運び貯蔵し、冬眠中に時々めざめてこれを食べる。東ヨーロッパからイランに分布。発育が早く、生物・医学の実験用のほか愛玩用に飼育される。

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