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ハーシュバック Herschbach, Dudley Robert

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハーシュバック
Herschbach, Dudley Robert

[生]1932.6.18. サンホセ
アメリカの化学者。スタンフォード大学卒業後,ハーバード大学で化学物理学の博士号を取得 (1958) 。カリフォルニア大学バークリー校を経てハーバード大学に戻り (63) ,1976年同大学教授。素粒子物理学で開発された分子線交差法を改良,高性能化して化学反応実験に適用。高速で衝突する分子の化学反応を精密に観察する手法を開発した。 Y.T.リー,J.C.ポラニーとともに 86年ノーベル化学賞を受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハーシュバック
はーしゅばっく
Dudley Robert Herschbach
(1932― )

アメリカの化学者。カリフォルニア州サン・ホゼに生まれる。スタンフォード大学で数学と化学を学び、1955年に化学で修士号を取得したのち、ハーバード大学に進学、1958年化学物理学博士号を取得した。1959年カリフォルニア大学バークリー校で准教授につき、1961年上級准教授となった。1963年ハーバード大学に戻り、化学教授となり、1977年から1980年まで化学部門の主任教授を務めた。またアメリカ化学学会の純正化学賞をはじめ、数々の賞やメダルを受け、アメリカ科学アカデミーの会員でもある。
 ハーシュバックは、化学反応について学生のときから研究を始めた。当時の化学実験法は、従来どおりの物質を混合して生成物を分析するものであった。彼は、分子線(分子ビーム)を用いて化学反応を調べる方法を思いつき、カリフォルニア大学において分子線の研究に着手した。同じころ、J・C・ポランニーも同様の研究を行っていた。ハーシュバックはハーバード大学に移ったのちも研究を続け、分子線を真空中で交差させ、化学反応の基本となる素過程を観測する方法(分子線交差法)を確立した。その後、Y・T・リーが研究に参加し、彼の設計した装置により、分子線交差法は精度が飛躍的に向上した。1986年に「化学反応の素過程の動力学的研究」に貢献したとして、リー、ポランニーとともにノーベル化学賞を受賞した。[編集部]

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