コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

バッド=キアリ症候群 バッド=キアリしょうこうぐんBudd-Chiari syndrome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バッド=キアリ症候群
バッド=キアリしょうこうぐん
Budd-Chiari syndrome

イギリスの医師 G.バッド (1808~82) とオーストリアの免疫学者 H.キアリ (51~1916) が血栓性静脈炎による肝静脈閉塞症として別々に (1846,99) 報告したものであるが,現在では横隔膜直下の下大静脈と肝静脈の閉塞症と理解されている。原因としては,血栓性静脈炎のほかに先天異常があげられる。急性の場合は嘔吐,腹痛などの激しい症状で始って1ヵ月以内に死亡する。慢性の場合のおもな症状には,下大静脈の閉塞のためバイパスの血行路の発達,下半身の浮腫,肝静脈の閉塞による門脈圧亢進がある。下大静脈の狭窄が膜性組織による場合は日本で開発された裂開手術が有効であるが,狭窄部が広範な場合,外科的治療は困難になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

バッドキアリしょうこうぐん【バッド=キアリ症候群 Budd‐Chiari syndrome】

肝静脈とその領域(肝静脈合流部の下大静脈を含める)の閉塞を起こした病変をさす。最初,バッドG.Buddによって1846年にアメリカにおいて臨床例が,次いで病理的記載がドイツにおいて99年キアリH.Chiariによって発表された。閉塞の原因には,先天性の膜様形成,凝血,腫瘍,静脈内膜炎などがある。先天性異常のほかには,肝細胞癌,副腎や腎臓の癌などによる腫瘍塞栓や,骨髄増殖性疾患,夜間発作性ヘモグロビン尿など血液凝固を起こしやすい疾患に発現する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

バッド=キアリ症候群の関連キーワードデービー(Sir Humphry Davy)ドルトン(John Dalton)1808年5月3日クライストスペイン独立戦争カルロス(4世)ゴヤ(Francisco de Goya y Lucientes)ゴヤ(年譜)スペイン独立戦争多祉宮

今日のキーワード

歌舞伎町ブックセンター

東京都新宿区歌舞伎町にある、ホストやホステスが書店員として接客する書店。歌舞伎町でホストクラブを運営するスマッパグループの事務所1階にあるイベント・カフェスペース「jimushono1kai」に併設さ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android