百科事典マイペディア 「バラージュ」の意味・わかりやすい解説
バラージュ
→関連項目佐々木基一
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ハンガリーの作家、詩人、映画美学者。セゲドの生まれで、ブダペスト、ベルリン、パリなどに学び、帰国後、戯曲家、詩人として文壇に登場した。この時期の作品には、バルトークの歌劇『青ひげ公の城』の台本(1911)などがある。新しい芸術運動のグループに所属して、ルカーチを知り、ともに第一次世界大戦直後のハンガリー共産政権に参加した。その後、国外へ亡命してオーストリア、ドイツ、ソ連を遍歴したが、亡命中に発表した『視覚的人間』(1924)によって映画美学者として有名になり、以後は各国の映画界で製作者、シナリオライターとして活動した。第二次大戦後は、ハンガリーへ帰国して『ヨーロッパのどこかで』のシナリオを書き、映画界の指導的な地位にあった。一方、童話作家としても広く知られ、『七つのメルヘン』(1918)、『ほんとうの空色』(1925)などの優れた作品がある。なお、1982年に公刊された『日記(1903―1922)』も、貴重な文化史的記録である。
[徳永康元]
青の光 Das blaue Licht(1932)
フランスの中国学者。ハンガリーに生まれ,ベルリン大学で学び,〈唐代経済史研究〉によって学位をえた。のち反ナチス運動に参加,南フランスで地下活動に従事した。戦後にフランス国籍を取得し,ソルボンヌ大学に新設された古代中国経済社会講座の教授に就任し,国際的な〈宋代研究企画〉や〈青年中国学者会議〉の創設に努力した。著書に《隋書食貨志》や《中国文明と官僚制》等がある。
執筆者:礪波 護
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ジズヤは,コーラン(9:29)にみえ,ムハンマドはユダヤ教徒とキリスト教徒からジズヤを徴収したが,それは人頭税で,貨幣で徴収された。ウマイヤ朝の行政用語ではジズヤとハラージュは区別がなく,ともに征服地の住民から徴収される租税一般を意味していた。当時,地租と人頭税は併せて村落単位で一括徴収されていたので,両者を区別する必要がなく,両者を併せたものが旧ビザンティン領ではジズヤ,旧ササン朝領ではハラージュと呼ばれていたのである。…
… 征服地の非アラブ住民の改宗は古くからあったが,それが重大な政治・社会問題となったのは,7世紀末のイラクのサワード地方においてであった。ウマイヤ朝の政治はアラブの非アラブ支配の原則に立ち,アラブは事実上の免税特権を享受し,征服地の非アラブ農民は重いハラージュを支払わされていた。7世紀末のサワードで,多くの農民がハラージュを免れるため農村を逃れてクーファ,バスラに集まったが,アラブの支持を得られなかったムフタールは,クーファで反乱(ムフタールの乱)を起こすにあたり,彼らをディーワーンに登録してアター(俸給)を支給し,兵士として利用した。…
※「バラージュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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