精選版 日本国語大辞典 「バルビゾン派」の意味・読み・例文・類語
バルビゾン‐は【バルビゾン派】
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19世紀フランスの画派。パリ郊外フォンテンブローの森の一隅にある小村バルビゾンに、主として1830年代から60年代にかけて、長期的あるいは短期的に滞在して風景を描いた画家たちの総称。1833年以来この地でしばしば制作し、46年から定住して生涯を終えたテオドール・ルソーの家の納屋が、画家や批評家たちの会合の場所となり、ルソーはいわばこの派の精神的な中心ではあったが、しかし特定な主義をもつ統一的な集団ではない。逆に、各人それぞれの性向や画風によって多様な方向が展開された。ただ、フォンテンブローの森への愛着と、その場で描くという自然主義の姿勢が共通点であり、ロマン主義から印象主義へと移行する時代の自然主義への動向を形成したというべきであろう。
主要な個性は、コロー、ミレー、ディアーズ、デュプレ、ドービニー、シャルル・ジャック、ポール・ユエ、アンリ・アルピニーたちで、クールべやドーミエ、動物彫刻のバリーたちもここで制作し、のちには印象派の画家たちもここを訪れている。また外人画家でこの地に滞在して描いた例も多い。これら多くの画家たちの画風はきわめて多様ではあったが、古典的な歴史風景画から脱却し、自然の神秘的、汎神論(はんしんろん)的な情調を描くというロマン主義・自然主義的な風景から出発して、しだいに、より現実的な視覚効果の追求へとたどり着いている。印象派の外光主義を直接導いたドービニーたちの画風などがその例である。
[中山公男]
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1830年頃からパリ東南フォンテーヌブローの森に隣接するバルビゾン村に住み,自然主義的な風景画を描いた一派。ミレー,コロー,ルソー(セオドア)らが最も有名である。彼らはコンスタブルの影響を受け光線によって無限に変化する風景をありのままに写そうと考えたが,その傾向は個性によって著しく異なる。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…またコローは戸外で制作する機会が多く,画面は明るいニュアンスに満ちたものとなった。独立した自然をさまざまな様相でとらえたバルビゾン派は,自然観察の側面で印象派に影響を与えた。しかしなんといっても直接に若き彼らを励まし導いたのは,クールベ,ドービニー,ヨンキント,ブーダンらである。…
…画壇ではさして芽も出なかったが,ゴーティエ,ネルバルなどロマン主義文学運動の闘士たちは,古典主義的ながらも,情感豊かな彼の作品を高く評価した。バルビゾン派の風景画家たちとも制作場所を同じくするときがあったが,一世代年長のコローは助言者的立場にとどまり,自身は光と大気をやわらかな銀灰色を主調に描く独自の風景画を模索し続けた。50歳になってもボードレールなど一部批評家が好意的であったにとどまり,名声とは縁遠かった。…
※「バルビゾン派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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