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バレス バレス Barrès, (Auguste) Maurice

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バレス
バレス
Barrès, (Auguste) Maurice

[生]1862.8.19. ボージュ,シャルム
[没]1923.12.5. パリ
フランスの小説家,政治家。ロレーヌ地方の富裕な家庭に生れ,ナンシーのリセ (高等中学校) を卒業後,パリ大学で法学を学んだ。自我の肯定と個人の精神的自由,独立をうたった3部作の小説『自我礼賛』 Le Culte du moi (1888~91) ののち,エッセー集『血と快楽と死』 Du sang,de la volupté et la mort (94) を著わして,血縁と土着の伝統を重視する傾向を示し,ドレフュス事件では軍部支持の立場に立って論陣を張った。

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バレス
バレス
Vallès, Jules

[生]1832.6.11. オートロアールルピュイ
[没]1885.2.14. パリ
フランスの小説家,ジャーナリスト。 1867年,週刊紙『街』 La Rueを創刊。 70年の普仏戦争開始後,危険視されて入獄。釈放とともに『人民の叫び』 Le Cri du peuple紙を創刊,パリ・コミューンの重要なメンバーとして活動し,死刑の宣告を受けてロンドンに逃れた。

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デジタル大辞泉の解説

バレス(Auguste Maurice Barrès)

[1862~1923]フランスの小説家・政治家。個人主義から出発し、熱烈な国家主義に転じた。作「自我礼拝」「国民的精力の物語」の各三部作など。

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百科事典マイペディアの解説

バレス

フランスの小説家,政治家。自我の確立を求める三部作《自我礼賛》(1888年―1891年)で文名を確立。ドレフュス事件を機に伝統主義国家主義を強調,三部作《民族的エネルギーの物語》(1897年―1902年),三部作《東方の砦》を発表。

バレス

フランスの小説家,ジャーナリスト。ナポレオン3世の帝政に反対し,週刊誌《ラ・リュ(街頭)》次いで《人民の叫び》を発行。パリ・コミューン議員。一時ロンドンに亡命。

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世界大百科事典 第2版の解説

バレス【Jules Vallès】

1832‐85
フランスのジャーナリスト,作家。中央山岳地帯のル・ピュイに生まれ,その後ナントに住む。父親は学校教師で,息子にも教職の道を進ませようとしたが,彼ははげしく反発し,反抗的な幼少年期を送った。1848年の二月革命に感激した彼は,50年にパリに出て,共和派と交わり,プルードンを愛読。バリケードに立てこもったと知った父親によって,ナントへ連れ戻され,精神病院に閉じこめられるが,友人の努力によって解放され,再びパリのカルティエラタンに戻り,貧困生活を送る。

バレス【Maurice Barrès】

1862‐1923
フランスの小説家,評論家,政治家。フランス・ドイツ国境のロレーヌ地方に生まれ,普仏戦争の敗戦に深刻な精神的打撃を受けた。1883年にパリに出て法律を学ぶかたわら,文学者たちとの交際を深め,88年に小説《蛮人の目の下で》を発表する。これは《自由人》(1889),《ベレニスの園》(1891)とともに,《自我礼賛Le culte du moi》という総題の三部作をなす秀作であった。彼がいう〈蛮人〉とは自我の純粋性を脅かす異邦人のことである。

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大辞林 第三版の解説

バレス【Maurice Barrès】

1862~1923) フランスの小説家。初期の個人主義から熱烈な国家主義者に転じ、愛国精神を鼓吹した。小説「自我礼賛」「根をなくした人々」「コレット=ボドーシュ」など。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バレス
ばれす
Maurice Barrs
(1862―1923)

フランスの小説家。ボージュ県シャルムに生まれる。象徴主義の影響のもとに文学者として出発したが、象徴主義の風土に育ちその美学を倫理として生きる一青年が、人間の生きるという本能に目覚めて美の絶対世界から脱出する物語――『蛮族の眼(め)の下』(1888)、『自由人』(1889)、『ベレニスの園』(1891)からなる三部作『自我礼拝』Le Culte du Moiを発表することによって、世紀末から世紀初めにかけての時代の青春に大きな影響を与えた。彼自身そうした生を選び、1889年ブーランジェ派の代議士に当選、以後、第三共和政の腐敗を告発し続け、左右両翼の知識人を擁する国民的社会主義連合の結成を夢みた。98年に始まるドレフュス事件では反ドレフュス派の論客として活躍。その政治的立場は、『根こそぎにされた人々』(1897)、『兵士への呼びかけ』(1900)、『彼らの面影(おもかげ)』(1902)からなる三部作『国民的エネルギー小説』Le Roman de l'nergie nationaleにうかがわれるが、ロレーヌ州出身の理想に燃える7人の青年のパリでの現実との闘いを跡づけるその作中には、正義=理想と人間愛との相克が浮き彫りにされ、それを克服するものとして民衆の本能崇拝が提起されている。
 以後のバレスは、その幼時のプロイセン・フランス戦争体験と相まって、大地と血(=民衆)への「友情」に支えられた熱烈なナショナリストとしての姿を鮮明にし、『ドイツの兵役』(1905)、『コレット・ボドッシュ』(1909)、『霊感の丘』(1913)、『オロント河畔の園』(1922)といった小説で大地と血の神秘を描き続ける。1906年、代議士に再選されるとともにアカデミー・フランセーズ会員に選ばれ、右翼を代表する知識人として愛国者同盟総裁を務め、第一次世界大戦中に『大戦年代記』全14巻(1914~20)を残した。ほかに散文『グレコまたはトレドの秘密』(1911)などがある。[渡辺一民]
『渡辺一民著『バレス再審』(『神話への反抗』所収・1968・思潮社) ▽伊吹武彦訳『自我礼拝』(1970・中央公論社)』

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