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パトグラフィー pathography

翻訳|pathography

デジタル大辞泉の解説

パトグラフィー(pathography)

病跡学。主として芸術家について、その精神状態と作品との関係を精神医学的立場から研究する学問。

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世界大百科事典 第2版の解説

パトグラフィー【Pathographie[ドイツ]】

傑出した人物の精神病理的側面を検討し,それが彼らの創造活動に及ぼした影響や意義を明らかにしようとする研究をいい,〈病跡〉または〈病跡学〉と訳される。古代ギリシア以来の長い伝統をもつ〈天才と狂気〉論の流れを,精神医学の土壌で引きついだ形になっているが,これを19世紀の末から20世紀の初めにかけて精細な分析によって基礎づけたのはドイツの精神医学者メービウスP.J.Möbius(1853‐1907)で,〈パトグラフィー〉という用語も彼の論文《シェッフェルの病気について》(1907)のなかで初めて使われた。

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世界大百科事典内のパトグラフィーの言及

【天才】より

…これに応じたゾラはまる1年のあいだ毎日2時間ずつトゥールーズとその20人の助手たちの実験台になって,あらゆる検査をうけたが,ロンブローゾの述べるような病的兆候はなく,ただ強迫観念がわずかに認められただけだったという。 こうした個別の天才研究が,20世初めから病跡学(パトグラフィー)と呼ばれる独自の分野へと着実に発展していくわけだが,この方面の権威だった既述のランゲ・アイヒバウムは改めて天才と狂気の関係を検討し,これを肯定している。彼の調べによると,世界史上とくに有名な人物78人を選んだ場合,(1)一度は精神病の状態を示したもの37%,(2)強度の異常性格83%,(3)軽度の異常性格10%,(4)健康な者6.5%で,さらに最高の天才35人にしぼると,精神病的ケースは40%にも達するという(《天才,狂気,名声》1956)。…

※「パトグラフィー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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