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パトス Patos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パトス
Patos

ブラジル北東部,パライバ州中部の都市。州都ジョアンペッソアの西約 270kmにあり,エスピニャラス川にのぞむ。農業地帯の中地で,綿花,豆類を中心とする農産物を集散し,製靴,綿織物,植物油などの工場がある。大西洋岸の州都から内陸に延びる鉄道,道路が通じる。人口8万 1292 (1991推計) 。

パトス
pathos

ギリシア語の動詞 paschō (動作を受ける) による中性名詞 (複数は pathē) で,あるもののなかに生じた出来事または変化をいう。アリストテレス実体 ousiaに対して属性をパトスと呼び,トマス・アクィナスもこれにならって属性を passioとラテン語に訳している。倫理学では対象の刺激を受けて生じる感情一般をさし,特に現代では感情の高まり,激情をいう場合が多い。ペイソスと英語風に発音されるときは,特に哀愁の意味で用いられている。

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デジタル大辞泉の解説

パトス(〈ギリシャ〉pathos)

アリストテレス倫理学で、欲情・怒り・恐怖・喜び・憎しみ・哀(かな)しみなどの快楽や苦痛を伴う一時的な感情状態。情念。⇔エートス

パトス(Patos)

ブラジル北東部、パライーバ州の都市。州都ジョアンペソアの西約270キロメートルの盆地に位置する。綿花栽培、牧畜業が盛ん。食品加工業も発達。

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百科事典マイペディアの解説

パトス

ギリシア語で,〈受動的状態〉〈感情〉〈情念〉などの意。英語読みでペーソス。passionやpatienceとも同系で,〈受苦〉〈受難〉〈苦悩〉などを含意する。能動的・理性的契機としてのエートスやロゴスと対比され,西洋哲学の主流では否定的な位置づけがなされてきた。
→関連項目ペーソス

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世界大百科事典 第2版の解説

パトス【pathos】

〈受動的状態〉〈感情〉〈情念〉などを表すギリシア語。英語ではペーソス。人間精神の能動的・習慣的・理性的契機としてのエートスやロゴスに対比されるとともに,実体に対する属性,さらには激情や苦悩,受苦,受難などの意でも用いられるようになった。〈エートス〉〈情念〉〈ペーソス〉〈ロゴス〉の各項を参照されたい。【編集部】

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大辞林 第三版の解説

パトス【pathos】

〘哲〙 〔受動の意〕 外界を受容して内面に生まれる心的状態。感情・感動・情熱など。無記・無方向であることから知性(ロゴス)と対比され、一時的であることから持続的習性(エートス)と対比される。

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世界大百科事典内のパトスの言及

【情念】より

…そこで,情念がなぜ同時に〈受動〉〈受苦〉〈受難〉などを意味しうるかであるが,それを明らかにするにはどうしても語源にさかのぼることが必要である。すなわち,情念=パッションは,語源的にはギリシア語のパトスpathos,ラテン語のパッシオpassioに由来し,元来,他から〈働きかけを受けること〉を意味している。そしてそのようなありようには,いろいろな側面がある。…

【ペーソス】より

…そこはかとなく身にせまる悲しい情感のこと。英語の音をそのまま移した語で,同様のユーモア(諧謔)との対比を意識して用いられることが多い。〈哀愁〉〈哀感〉〈悲哀〉〈悲傷〉などとも訳される。語源はギリシア語のパトスpathosにあり,パトスとは〈何かされる〉という受身のあり方を本義として,ここから受難や被害の意を経て,激しい感情に襲われた心の情動や情念,ひいては苦悩を意味するまでになっている。同じギリシア語のエトスethos,ēthos(習慣,性格)やロゴスlogos(言葉,理性)が人間精神の能動的・理性的で持続的な側面をあらわすのに対し,パトスは受動的・感情的で一時的な状態を語ろうとし,ここに激しさも盛り込まれるのである。…

【心】より

…知,情,意によって代表される人間の精神作用の総体,もしくはその中心にあるもの。〈精神〉と同義とされることもあるが,精神がロゴス(理性)を体現する高次の心的能力で,個人を超える意味をになうとすれば,〈心〉はパトス(情念)を体現し,より多く個人的・主観的な意味合いをもつ。もともと心という概念は未開社会で霊魂不滅の信仰とむすびついて生まれ,その延長上に,霊魂の本態をめぐるさまざまな宗教的解釈や,霊魂あるいは心が肉体のどこに宿るかといった即物的疑問を呼び起こした。…

【情念】より

…そこで,情念がなぜ同時に〈受動〉〈受苦〉〈受難〉などを意味しうるかであるが,それを明らかにするにはどうしても語源にさかのぼることが必要である。すなわち,情念=パッションは,語源的にはギリシア語のパトスpathos,ラテン語のパッシオpassioに由来し,元来,他から〈働きかけを受けること〉を意味している。そしてそのようなありようには,いろいろな側面がある。…

【ペーソス】より

…〈哀愁〉〈哀感〉〈悲哀〉〈悲傷〉などとも訳される。語源はギリシア語のパトスpathosにあり,パトスとは〈何かされる〉という受身のあり方を本義として,ここから受難や被害の意を経て,激しい感情に襲われた心の情動や情念,ひいては苦悩を意味するまでになっている。同じギリシア語のエトスethos,ēthos(習慣,性格)やロゴスlogos(言葉,理性)が人間精神の能動的・理性的で持続的な側面をあらわすのに対し,パトスは受動的・感情的で一時的な状態を語ろうとし,ここに激しさも盛り込まれるのである。…

※「パトス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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