パネル調査(読み)パネルちょうさ(英語表記)panel inquiry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パネル調査
パネルちょうさ
panel inquiry

同じ調査対象に対して,ある期間をおいて同じ質問を繰返し行う調査方法。これによって時間的な変化の事実を確認し,また変化の理由や過程についても,ある程度とらえることができるので,市場調査や社会調査などによく用いられる。対象が消費者の場合は消費者パネルといい,小売店の場合は小売店パネルと呼ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

パネル‐ちょうさ〔‐テウサ〕【パネル調査】

調査対象者を固定して、一定期間に複数回の測定を行う調査法。

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流通用語辞典の解説

パネル調査

調査対象者を固定して、何度か実施する調査。調査を特定の時点だけでなく、時系列に行なって、調査内容をより深くしたい場合に有効な手法である。通常6ヶ月から数年間にわたって行なわれるケースが多く、同じ内容の項目について調べ、結果が時間とともにどう変化していったかがポイントになる。

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大辞林 第三版の解説

パネルちょうさ【パネル調査】

任意に抽出した調査対象となる集団(その名簿をパネルという)の、消費または購買行動を一定期間にわたって定期的に調査すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パネル調査
ぱねるちょうさ
panel study

社会調査の一技法。事象の時間的変化についての把握をするための調査デザインは、大別すれば、横断的調査cross-sectional surveyと縦断的調査longitudinal surveyとに分けられる。横断的調査は、調査時現在という一時点で時間の流れを切断して対象を測定し、たとえば、年齢の異なる対象間を比較することによって、年齢増加に伴う諸変数の変化をみいだすなどして、分析を行う。一方、縦断的調査は、同一の対象を二時点以上で測定し、諸変数の変化をとらえようとする方法である。この同一対象の反復調査という考え方は、ルーズにとらえれば、同一の集団や社会のなかから調査ごとにサンプリングを行い、調査対象者を選び直す方法もあり、またそのほうが調査も容易である。しかし、調査対象者を厳格に固定して繰り返し同一質問を行う方法を、それとは区別してパネル調査という。
 この方法を用いれば、対象となっている集団や社会では相殺されて変化がみいだされないようなものも、変化を明らかにすることができる。たとえば、ある政党の支持層が変わったとしても、全体的な支持率には変化がないというような場合である。しかし、同一対象者に同じ質問をする場合には、とくに意識に関するものなどは前回調査の影響を受けやすく、また、反復ごとにサンプル数が減少してしまうといった問題もある。調査対象者が固定されているので、人員構成の変化が激しい集団の場合、時間の経過とともにサンプルの代表性が失われていくことにも注意が必要である。
 パネル調査は初め、市場調査において用いられていたが、世論や職業移動の研究にも使われている。[原 純輔]
『水野欽司著『パネルデータの分析』(1983・朝倉書店) ▽原純輔・浅川達人著『社会調査』改訂版(2009・放送大学教育振興会)』

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