コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

パラアルデヒド paraldehyde

翻訳|paraldehyde

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パラアルデヒド
paraldehyde

アセトアルデヒドに 1滴の濃硫酸を加えると,発熱,重合してできる刺激臭のある液体。化学式 C6H12O3。沸点 124℃。また無水針状結晶のメタアルデヒド C8H16O4 を放置しておくと,徐々にパラアルデヒドに変わる。この両重合体はアルデヒドの性質を失い,還元性がなく,ヒドラゾン,オキシムをつくらない。硫酸を加えて蒸留すると,アセトアルデヒドに戻る。1829年に創製され,1883年に初めて催眠剤として使用された。催眠剤,鎮静剤として作用は確実,迅速,毒性も弱いが,悪臭と不快味のため今日ではあまり使用されない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パラアルデヒド
ぱらあるでひど
paraldehyde

アセトアルデヒドCH3CHOの6員環状の三量体。パラアセトアルデヒドともよばれる。アセトアルデヒドを濃硫酸、塩酸などとともに加熱すると生成する()。
 三量体を生成する反応は可逆反応であるので、酸の作用によりアセトアルデヒドが再生される。特有のにおいをもつ無色の液体で、水にかなり溶け、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどの有機溶媒と任意の割合で混じり合う。有機合成原料、医薬、樹脂、ゴムなどの溶剤、ゴムの加硫促進剤などに用いられる。[廣田 穰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のパラアルデヒドの言及

【アセトアルデヒド】より

…また希アルカリの作用でアルドール縮合を起こし,アルドール,クロトンアルデヒドを生成する。微量の酸(たとえば硫酸)によって発熱的に重合し,三量体のパラアルデヒドparaldehyde(C2H4O)3(融点12.45℃,沸点128.0℃の芳香のある液体)となる。また0℃以下に保ち,同じように酸で処理するとメタアルデヒドmetaldehyde(C2H4O)n(n=4~6)となる。…

※「パラアルデヒド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

パラアルデヒドの関連キーワードパラアルデヒド(データノート)トリメチルアミンパラ化合物

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android