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パンゴー パンゴー Pingaud, Bernard

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パンゴー
パンゴー
Pingaud, Bernard

[生]1923.10.12. パリ
フランスの小説家,批評家。エコール・ノルマル・シュペリュール (高等師範学校) に学び,『タン・モデルヌ』などの雑誌を編集。伝統的心理小説の系譜に連なる作家で,鋭い知性と明晰な文体によって,人間の相互理解の困難さ,本質的孤独を探究している。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パンゴー
ぱんごー
Bernard Pingaud
(1923― )

フランスの作家、批評家。小説『悲しき愛』L'Amour triste(1950)と『囚人』Le Prisonnier(1958)で、文学の自律性と生に対する倫理性を誠実に貫こうとする明確な姿勢とともに出発。その姿勢は以後、一方では文学的営みを深層において捉(とら)え直す小説と批評というかたちで、他方では五月革命を大きな転換点として、作家の社会的倫理性への反省に基づく活発な発言として展開された。評論集『検証目録』Inventaire(2巻。1965、1979)はその両面の軌跡である。「父と子」問題を深層分析的に掘り下げた『ヒズ・マスターズ・ボイス』La Voix de son matre(1975)あたりから、その活動は、何か知れぬ呪縛(じゅばく)のもとにある「書くこと」そのものを、小説と批評の精妙な融合形式で問いかける方向に収斂(しゅうれん)してゆく。『カフカよ、さらば』Adieu Kafka(1990)は、カフカの運命と文学をやや転位させたかたちで、「書くこと」の「囚人」の姿を描いた。もちろんカフカの運命からの別離が成し遂げられたわけではなく、『俳優バルトルディ』Bartoldi le comdien(1996)では一人の俳優の運命を語るというかたちで、同じ探究を続けている。こうした歩みは、「ヌーボー・ロマン」を契機とする小説への反省の特異な展開といえよう。[清水 徹]
『白井浩司訳『囚人』(1960・新潮社) ▽三輪秀彦訳『悲しき愛』(1966・白水社) ▽中島昭和訳『原初の情景』(1972・白水社) ▽花輪光訳『カミュの「異邦人」』(1975・審美社) ▽岩崎力訳「先駆者ベケット」(『世界批評大系7 現代の小説論』所収・1975・筑摩書房) ▽三輪秀彦訳『ヒズ・マスターズ・ボイス』(1975・白水社) ▽宮本忠雄訳『フロイトと今日の精神分析』(1976・青土社)』

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