パーカライジング(英語表記)parkerizing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パーカライジング
parkerizing

1915年にアメリカ人 C. W.パーカーが確立した鉄鋼の表面処理方法。表面を清浄にした鉄を,常温から 100℃強までの酸性リン酸亜鉛,リン酸および酸化剤などを含む溶液に浸漬し,鉄表面に不溶性の亜鉛または亜鉛-鉄の第三リン酸塩被膜を形成させる。線引きの工程で,線をリン酸塩浴にくぐらせてリン酸塩被膜をつけ,加工の潤滑剤として利用すると同時に酸化防止に役立てる。現在では,塗装を施される鋼板,メッキ鋼板の塗装下地として不可欠で,日本でも毎年 1500万tの鋼材がリン酸塩処理される。

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世界大百科事典 第2版の解説

パーカライジング【parkerizing】

リン酸塩処理phosphatingの俗称。リン酸および可溶性リン酸塩を主体とする水溶液で金属を処理し,その表面に不溶性リン酸塩皮膜をつくる化成処理法をいう。おもに鋼板の表面に亜鉛と鉄の複合リン酸塩を主体とする皮膜を形成させるもので,平均の厚みは0.1~3μm程度である。鋼のパーカライジングの目的は耐食性の向上と加工時の潤滑性の付与にある。防食目的のためには塗装の下地処理として薄い皮膜をつける場合と,厚い皮膜をつけたうえで防錆油(ぼうせいゆ)を含浸させて使用する場合とがある。

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大辞林 第三版の解説

パーカライジング【parkerizing】

鉄鋼の錆さび止め法の一。リン酸塩溶液によって表面皮膜をつくり、錆を防ぐ。

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世界大百科事典内のパーカライジングの言及

【化成処理】より

…皮膜化合物としてはリン酸塩,クロム酸塩,塩基性塩,酸化物,硫化物などがあり,塗装の下地処理,塑性加工のための潤滑,耐食性の向上,表面の化学着色などに利用される。鉄鋼のリン酸塩処理phosphatingは,登録商標としてはパーカライジングとかボンデ処理と通称され,リン酸亜鉛,リン酸鉄の微小結晶をその表面に析出させ皮膜とする処理法である。アルミニウムに対する塗装下地にはリン酸亜鉛処理やリン酸クロム酸の混合処理などが利用されるが,アルミニウム本来のベーマイトAlOOH皮膜を改良利用する技術も盛んである。…

※「パーカライジング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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