ヒエ(稗)(読み)ヒエ(英語表記)Panicum crus-galli var. frumentaceum(Echinochloa crus-galli var. frumentaceum); Japanese millet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒエ(稗)
ヒエ
Panicum crus-galli var. frumentaceum(Echinochloa crus-galli var. frumentaceum); Japanese millet

イネ科の大型の一年草。古くから山村の補助食料として田や畑などでわずかに栽培され,インドでは雨季の作物として栽培されている。母種は北半球の温帯から暖帯に広く分布するイヌビエまたはケイヌビエとされているが原産地は不詳。は直立し 1m以上に達して粗大。葉は線状披針形で細鋸歯があり,基部は葉鞘となり稈を包む。秋に,稈頂に大きな円錐花序をなして淡緑色または紫褐色の花を多数密につける。穂軸には白色の剛毛がある。ヒエは栽培される場所により変化が多く,たとえば日本のヒエとインドのヒエの雑種第1代は不稔性で,また水田で栽培されるヒエと畑で栽培されるヒエとは,それぞれタビエ,ハタビエと呼び区別される。また本種の母種とされるイヌビエなどは水田の雑草となっている。

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百科事典マイペディアの解説

ヒエ(稗)【ヒエ】

アジア原産のイネ科の一年草。高さ1〜2m,穂は総状で長さ15cm前後。種実は短楕円形で小さい。灰色のものが多いが褐色,赤褐色のものもある。春にまき,秋に収穫。強健で病虫害に強いので以前は救荒作物として広く栽培された。種実をかゆ,餅(もち),菓子などや小鳥の餌にし,青刈りの茎葉を飼料とする。
→関連項目イヌビエ

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