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ヒキガエル toad

翻訳|toad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒキガエル
toad

カエル目ヒキガエル科のうちおもにヒキガエル属 Bufoに属するものの総称。狭義には日本産のヒキガエル Bufo bufo japonicusをさす。これはガマとも呼ばれ,体長 12cm内外。体の背面は暗褐色あるいは黄褐色で,皮膚にはいぼ状の凹凸がある。皮膚に毒腺をもち,白色の有毒粘液を分泌するが,それにはブファギンあるいはブフォタリンと呼ばれる成分が含まれる。漢方薬ではこれを蟾酥 (せんそ) といい,強心剤として用いている。早春,池や沼などに寒天状の物質に包まれた紐状の卵塊を産む。

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百科事典マイペディアの解説

ヒキガエル

ヒキガエル科に属する両生類の総称。約10属250種。ニホンヒキガエルは体長10〜15cm,本州,四国,九州に分布。ガマとも。体色は黄褐〜暗褐色。背面には多くの隆起があり,自衛のため目の後方にある耳腺から神経毒のブホトキシンを分泌する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒキガエル
ひきがえる / 蟇蛙・蟾蜍
toad

両生綱無尾目ヒキガエル科に属するカエルの総称。ガマともいう。世界的に広く分布するのはヒキガエル属Bufoの種で、オーストラリア区を除く全世界に約180種がいる。一般に大形で、皮膚は厚く、乾いている。頭は大きく、目の後方に1対の長楕円(ちょうだえん)形をした耳腺(じせん)をもつ。危険に陥ると耳腺と体表の分泌腺から白い粘液を出すが、これには有毒な物質(ブフォトキシンbufotoxin)が含まれる。そのため、天敵は少ない。地上で生活するが、産卵期には水に入り、多数の卵を1対の紐(ひも)状卵塊として産む。日本には北海道南部、本州、四国、九州にニホンヒキガエルB. japonicus、大東島と宮古島にアジアヒキガエルB. gargarizans、小笠原諸島(おがさわらしょとう)と大東島にオオヒキガエルB. marinusが生息するが、後2種は人為的に移入されたものである。ニホンヒキガエルは体長7~14センチメートル。背面は黄褐、赤褐、暗褐色で、背面のほか体側部や四肢外面に多数の大形不規則斑(はん)がある。色彩や形態の一部にかなり大きな地域差があり、いくつかの亜種に分けることもある。主として山沿いの平地、山間部に生息し、森林内で小形動物を捕食する。1~5月に池、水田、流れのよどみなどで産卵し、卵径は2ミリメートル、卵数は数千個に達する。オオヒキガエルは南アメリカ原産の種で、耕作地の害虫駆除の目的でオーストラリア、ニューギニア島、フィリピンその他の太平洋の島々に移入され、盛んに増殖している。ナタージャックB. calamitaはヨーロッパに広く分布する。体長6~8センチメートルで、後肢が短いため跳躍できず、地上をすばやく走る。[倉本 満]

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