ビタミンE(読み)ビタミンイー(英語表記)vitamin E

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビタミンE
ビタミンイー
vitamin E

トコフェロールともいう。米,小麦の胚芽油などに含まれ,淡黄色油状,脂溶性。α,β,γ,δ の4種のトコフェロールが分離されている。成人の1日必要量は 30mgである。ビタミンEが欠乏すると,未熟児では貧血を起す。またビタミンE剤には,筋肉の萎縮防止作用,末梢血管拡張作用があり,習慣性流産のほか,筋萎縮症や末梢血行障害などに使用される。最近では,宇宙飛行,未熟児の保育器,手術台などで高い酸素分圧下におかれることが多いが,こうした場合の高圧酸素障害の予防に効果があることも知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典の解説

ビタミンE

 C29H50O2(mw430.72).

 抗不妊因子とよばれた.脂溶性ビタミンの一つ.抗酸化性を示す.活性物質は大別して図のようなトコフェロール群と,トコトリエノール群に分けられる.動物では欠乏させると,生殖障害(胎児吸収,無精子症など),肝壊死,赤血球溶血,貧血,脳軟化症鳥類),腎変性,筋ジストロフィー(鳥類)などの症状がでる.ヒト血漿のα-トコフェロールの正常値は0.80mg/dl以上とされる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

食の医学館の解説

びたみんいー【ビタミンE】

ビタミンEの代表的な働きは、高い抗酸化作用です。これによって有害な活性酸素を除去し、細胞膜(さいぼうまく)を保護します。それとともに脂質(ししつ)が酸化されてできる、過酸化脂質の生成も防止します。過酸化脂質は内臓、血管など全身に沈着して、動脈硬化(どうみゃくこうか)生活習慣病、老化、ぼけなどをまねくとされており、ビタミンEは、これらの防止に効果を発揮するのです。さらに血行をよくしたり、肌のシミや冷え症を防ぐ働きもあります。
 ビタミンEが不足するとシミができたり、皮膚の抵抗力がなくなります。また、妊娠中の女性は流産しやすくなるので注意が必要です。
 可食部100g中に含まれるビタミンEの多い食品として、以下のものがあります。ヒマワリ油38.7mg、アーモンド(乾)30.3mg、抹茶28.1mg、マヨネーズ(全卵型)14.7mg、マグロ油漬け缶詰(フレーク・ホワイト)8.3mg、たらこ7.1mg(いずれもαトコフェロール)。成人1日あたりの目安量は男性6.5mg、女性6.0mgです。

出典 小学館食の医学館について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

ビタミンイー【ビタミンE】

脂溶性ビタミンのひとつ。強力な抗酸化作用をもつビタミン。種実類、油脂類、魚介類、野菜類などに多く含まれる。過酸化脂質の生成や細胞の老化を防ぐ役割をもつほか、血液中にあるコレステロールの酸化防止、抗がん作用、末梢血管を広げて血行促進、自律神経の調整、高血圧動脈硬化心筋梗塞脳梗塞などの生活習慣病の予防などに効果が期待できる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

今日のキーワード

フェロー

イギリスではこの呼称は主として次の3つの場合をさす。 (1) 大学の特別研究員 研究費を与えられ,多くは教授,講師を兼ねる。 (2) 大学の評議員 卒業生から選ばれる。 (3) 学術団体の特別会員 普...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ビタミンEの関連情報