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ビーベス Vives, Juan Luis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビーベス
Vives, Juan Luis

[生]1492.3.6. バレンシア
[没]1540.5.6. ブリュージュ
スペインの人文主義者。教育学,哲学,心理学に卓越し,後代の学者に多大の影響を及ぼした。 1509~12年パリで学び,19年ルーバンの人文学教授。 23年渡英して王女の傅育官に迎えられ,オックスフォード大学哲学教授もつとめる。 27年ヘンリー8世の離婚に反対して投獄されたが,その後はオランダへ渡り著述に専念した。主著『子供の正しい教え方』 De ratione studii puerilis (1523) ,『慧智への入門』 Introductio ad sapientiam (英訳 40) ,『陶冶論 20編』 De disciplinis libri XX (31) など。また近代心理学の父と呼ばれ,その面での主著は『魂と生命についての3編』 De anima et vita libri tres (38) 。

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百科事典マイペディアの解説

ビーベス

スペインのユダヤ系人文主義者,哲学者エラスムスやT.モアの友人。アウグスティヌス《神の国》注釈,《学問論》(1531年)などで知られるほか,ペトルス・ラムスに受け継がれる論理学の革新者,女子教育の先駆的論者として有名。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビーベス【Juan Luis Vives】

1492‐1540
スペイン黄金世紀の人文主義者。ユダヤ系改宗者(コンベルソ)の出自のこともあって,生涯のほとんどを国外で過ごし,エラスムス,T.モアらとも親交があった。主著《学問論》(1531)などによって,実証的・経験論的立場から人間論,教育学の体系化を企て,当時から高い評価を受けた。中世のキリスト教的ゴシック世界と近代の自然主義的バロック世界の分水嶺に位置する思想家といえる。【佐々木 孝】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビーベス
びーべす
Juan Luis Vives
(1492―1540)

スペイン出身の人文主義者、哲学者。パリで学んだのちブリュージュに定住。エラスムスらと親交を結ぶ。旺盛(おうせい)な批判精神をもって、中世の堕落したスコラ学を批判し、人文主義を背景に経験論的立場から主著『学問論』De disciplines(1531)などで、人間論、学問論、教育論を体系的に展開し、実証的自然科学を高く評価している。『霊魂・生命論』De anima et vita(1538)は記述的心理学の先駆とされる。また、平和論、貧民救済論なども手がけた。[野村銑一]

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