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ピンチ効果 ピンチこうかpinch effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピンチ効果
ピンチこうか
pinch effect

(1) プラズマ中に流れる電流が大きくなると,それを取巻く強い磁場が生じ,その磁気圧の力でプラズマが締めつけられ,中心部に圧縮される現象柱状または環状などの高温プラズマをつくるのに利用される。柱状プラズマの軸方向に電流を流す直線状ピンチ (zピンチ) や,誘導により方位方向に電流を流す誘導ピンチ (テータピンチまたは θ ピンチ) などがある。ピンチ効果はまた高温の細いプラズマをプラズマジェットでつくるのにも応用される。 (2) 融解した棒状の金属に大電流が流れるとき,断面の細い部分が絞られてますます細くなり,切断する現象。同じ方向に流れる電流の間には吸引力が働き,その力は細い部分で特に大きくなることに起因する。切断した部分はすぐにつながるが,またピンチ効果を生じ,動作は繰返される。

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デジタル大辞泉の解説

ピンチ‐こうか〔‐カウクワ〕【ピンチ効果】

プラズマ中を流れる電流と、それによってできる磁界との相互作用で、プラズマが細いひも状に収縮されて高温になる現象。核融合反応に利用。

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百科事典マイペディアの解説

ピンチ効果【ピンチこうか】

柱状のプラズマの軸方向に大電流を流すと,電流自身の作る磁場と電流の相互作用(ローレンツ力)によりプラズマが急速にしめつけられ,中心部に細いひも状に集中する現象。

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法則の辞典の解説

ピンチ効果【pinch effect】

互いに平行に流れる電流が磁気的に吸引しあうために生じる効果.融解した金属に大電流を流したり,放電管中で気体を電離させたりした場合にはこの効果によってくびれが生じる.プラズマの場合にはもっと顕著である.

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世界大百科事典 第2版の解説

ピンチこうか【ピンチ効果 pinch effect】

電流の流れているプラズマが,それ自身により作られる磁場との相互作用で細い紐状に収縮する現象。ピンチ効果には熱ピンチ効果電磁ピンチ効果の二種がある。熱ピンチ効果は,通常のアーク放電などの弱~中電離度の放電プラズマで見られるもので,それらプラズマに外部から気流などを吹きつけて冷やそうとすると,電流路は中心付近に集中し,その部分の電流密度は上昇し温度も同時に上がる現象を指す。これは,外部からの冷却作用に打ち勝って放電を維持しようとするための熱的効果であることから,熱ピンチと呼ばれている。

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大辞林 第三版の解説

ピンチこうか【ピンチ効果】

プラズマ中に流れる電流と、その電流により生じた磁場との相互作用で、プラズマが細いひも状に収縮し高温を発する現象。

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