ファンデーション（英語表記）foundation

精選版 日本国語大辞典

ファンデーション

〘名〙 (foundation)

① 下地用の化粧品。粉おしろいを油脂に混ぜたもの。クリーム状や乳液状のものが多い。「ファンデーションクリーム」

※抱擁（1973）〈瀬戸内晴美〉三「絵具のパレット様のものに、様々な色のファンデーションがつまっていて」

② スタイルを整えるための婦人用下着。ブラジャー・ガードル・コルセットの類。〔図解服飾事典（1955）〕

③ 油彩画の素地（基底材）の地塗りのこと。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ファンデーション（foundation）

《基礎・土台の意。「ファウンデーション」とも》
１ 体形や衣服の外形を整えるための女性用下着類。ブラジャー・コルセットなど。
２ 下地用の化粧品。また、固形やクリーム状のおしろい。
３ 油絵の下地として塗る、主として白色の絵の具。また、それによる下塗り。
４ （Foundation）財団。社会事業団。

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ファンデーション
foundation

ファンデーションガーメントの略称。体型を整えたり，シルエットを変化させたりする目的で着ける下着の総称。ブラジャー，コルセット，ガードル，ペティコート，その他がある。前 13～12世紀にクレタではすでにコルセットのようなものが使用されていたといわれ，古代ギリシアでも，ブラジャーの1種であるゾナ zonaが使用されていた。中世の後期になって，女性の衣服のウエストが細くなりはじめるとコルセットは不可欠となり，その後 20世紀初頭まできわめて重要な役割を果すようになる。これに応じてスカートを拡大するためのペティコートやフープ (腰枠) が用いられるようになり，16世紀にはファージンゲール，18世紀にはパニエ，19世紀中期にはクリノリンなどが案出された。

ファンデーション
foundation

ファンデーションクリームの略で，化粧の基礎になる下地クリームをいう。コールドクリームに白粉 (おしろい) の成分を練り込んだもの。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

日本大百科全書(ニッポニカ)

ファンデーション
ふぁんでーしょん
foundation

体形を整えるための女性用下着。代表的なものとしてガードルgirdle（伸縮性のある素材を用いて腹部を引き締めヒップ・ラインを整える）、ボディスーツbodysuit（オールインワンall-in-oneともいう。ブラジャーとガードルが一続きになったもので、ボディ・ラインを整える）、ブラジャーbrassière（胸部を整える）などがある。これに対し、アウト・ウエアの滑りをよくしたりするための装飾下着をランジェリーlingerieとよぶ。なおこのほかに、化粧下地に使う化粧品の意味もある。

［深井晃子］

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)