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ブラトビッチ

百科事典マイペディアの解説

ブラトビッチ

ユーゴスラビアの作家。モンテネグロに生まれ,少年のとき解放戦争で両親を失い孤児となった。ベオグラードのクルショバツ中学を卒業後,ベオグラード大学文学部に入学,孤児院から通学した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブラトビッチ【Miodrag Bulatović】

1930‐91
ユーゴスラビアの作家。モンテネグロに生まれ,ベオグラード大学を卒業。1955年短編集《悪魔達がやって来る》を発表し,社会主義国にも怒れる若者がいることを主張して内外の話題を呼んだ。バロック的手法で人間の悪と暗黒を好んで描く作法はその後も変わらず,長編《ろばに乗った英雄》(1964)では革命の英雄を戯画化して発禁騒ぎをおこし,《冷血の地》(1975)では西ドイツを舞台に東欧の出稼ぎ労働者を食い物にするネオ・ナチズムを暗示して評判となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブラトビッチ
ぶらとびっち
Miodrag Bulatovi
(1930―1991)

セルビアの小説家。旧ユーゴスラビア時代に活躍。戦災孤児となるが、ベオグラード大学で心理学を専攻。短編小説集『悪魔どもがやって来る』(1955)でデビュー。新鮮な比喩(ひゆ)とフォークロア的潤色と大胆なエロティシズムとを融合させた独自の文体をもつ。『赤いおんどり』(1959)、『ろばに乗った英雄』(1964)、『冷血の地』(原題『4本指の人々』1975)は発表当時は西側諸国で好評を博した。[栗原成郎]
『大久保和郎訳『ろばに乗った英雄』(1979・恒文社) ▽飯吉光夫訳『冷血の地』(1981・集英社)』

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