ブルッフ

百科事典マイペディアの解説

ブルッフ

ドイツの作曲家。歌手を母とし,早くから作曲に才能を示す。生地ケルンなどで作曲やピアノを学んだのちコブレンツの音楽監督などドイツ各地やリバプールで要職を歴任し,1891年からベルリン芸術アカデミーで作曲を教えた。メンデルスゾーンやブラームスの影響を受け,三つの交響曲,室内楽曲,カンタータ,オラトリオ,オペラなど多ジャンルに作品を残し,生前は大規模な合唱曲の第一人者として名声を得た。今日日本で知られる作品はごくわずかだが,《バイオリン協奏曲第1番》(1868年),バイオリンと管弦楽のための《スコットランド幻想曲》(1880年),チェロと管弦楽のための《コル・ニドライ》(1881年)は広く親しまれている。前2者はそれぞれヨアヒムサラサーテに献呈された作品。→ボーン・ウィリアムズ山田耕筰ルビンステイン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルッフ
ぶるっふ
Max Bruch
(1838―1920)

ドイツの作曲家。作曲と音楽理論をヒラーに、ピアノをライネッケに師事する。1858年から生地ケルンで作曲活動を開始。その後、ドイツ各地、ウィーン、リバプールなどで作曲家、指揮者として活躍。1891~1910年ベルリン芸術アカデミーで作曲のマスタークラスの教授を務める。ブルッフの音楽は、旋律の豊かさとさまざまな国の民俗的素材を取り入れた叙事詩的表現に特徴がある。生前には『美しきエレン』『オデュッセウス』『鐘の歌』などの世俗合唱曲の作曲家として名をなしたが、今日では三曲のバイオリン協奏曲、とくに第一番ト短調(1866)、ヘブライの旋律によるチェロとオーケストラのための『コル・ニドライ』(1881)などが親しまれている。

[寺田兼文]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルッフ
Bruch, Max

[生]1838.1.6. ケルン
[没]1920.10.2. ベルリン
ドイツの作曲家,指揮者。 F.ヒラー,C.ライネッケに師事。 14歳で交響曲を作曲。 1865年コブレンツの演奏協会の指揮者,67年,ゾンダースハウゼンの宮廷楽長,80~83年リバプールのフィルハーモニー協会の指揮者。 91~1910年ベルリンの芸術アカデミー教授。主作品はカンタータ『美しいエレン』 (1867) ,3曲のバイオリン協奏曲,チェロと管弦楽のための『コル・ニドライ』 (81) 。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ブルッフ

(Max Bruch マックス━) ドイツの作曲家。代表作は三つの「バイオリン協奏曲」、管弦楽曲とチェロのための「コル‐ニドライ」。(一八三八‐一九二〇

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世界大百科事典 第2版の解説

ブルッフ【Max Bruch】

1838‐1920
ドイツの作曲家,指揮者。生地ケルンで作曲,理論,ピアノを学んだ。ドイツ各地やリバプールで活動ののち,1891年ベルリン芸術アカデミーの教授,次いで作曲部長となる。メンデルスゾーンの影響を受け,また民俗的素材を好んで用い,生存中は最も著名な合唱曲作曲家として哲学博士号など数々の栄誉を受けたが,今日では《バイオリン協奏曲第1番ト短調》(1868)によって名高い。【片山 千佳子】

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世界大百科事典内のブルッフの言及

【ユダヤ音楽】より

…こうした現象の延長線上で,ヨーロッパ芸術音楽の分野では多くのユダヤ系音楽家が活躍した(トリンベルクJüsskind von Trimberg(12世紀),ロッシSalamone de Rossi(1570?‐1630ころ),メンデルスゾーン,マーラー,シェーンベルク,アルトゥール・ルビンステイン,メニューインら)。またそれと同時に,ユダヤ風の音楽作品も西洋音楽遺産のなかに加わった(M.ブルッフの《コル・ニドライ》,ブロッホの《ヘブライ狂詩曲シェロモ》など)。 アシュケナジムのうち東ヨーロッパ,とくにポーランドやウクライナのユダヤ人たちは,18世紀の半ばに,ユダヤ神秘主義(ハシディズム)を興し,それに伴って,スラブ風なニュアンスに富む即興の母音唱法によるリズミカルな民衆的宗教賛歌ニーグンNiggunとそのダンスを生み出した。…

※「ブルッフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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