縁飾りや端始末,ししゅうに用いる木綿,絹,麻,毛などの平らな織紐。組紐,編紐も用いる。織り方,太さ,素材などにより名称が異なる。ジグザグ形のリックラックrickrack,波形のウェーブブレード,軍服に用いる綾織のミリタリーブレード,あるいは麦わらのストローブレードなど布製でないものもある。シャネル・スーツのトリミングやセーラー服の蛇腹(じやばら)等はブレードを効果的に使った例である。古代ローマの衣服トゥニカにつけた紫の縁取りや線条の飾りクラウスclavusが起源といわれ,これがしだいに縁飾りの部分に残っていく。16世紀のヨーロッパでは貴族の間に銀のテープ,金モールなどの縁取りが流行したが,フランスではルイ14世時代に宰相マザランによって使用が禁止され,それにかわってリボンループを衣服の装飾に使うようになった。日本では上古時代の男子服や奈良朝の女官の礼服にも用いていたが,戦国時代には南蛮ズボンの縫目を隠すために金モールやブレードをつけた。明治時代には軍服や女学生の袴につけるようになった。現在は女児服,婦人服,礼服をはじめ室内装飾にも幅広く用いている。
執筆者:広瀬 明子
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…到達した下端が上端と対応するものである(図1)。 このあみだくじの考えは,数学の組糸braidという概念で扱うことができる。図2は,3本の組糸Z1とZ2の結合Z1+Z2を示したものである。…
※「ブレード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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