ブロンソン(英語表記)Bronson, Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブロンソン」の意味・わかりやすい解説

ブロンソン
Bronson, Charles

[生]1922.11.3. ペンシルバニア,アーレンフェルド
[没]2003.8.30. カリフォルニア,ロサンゼルス
アメリカ合衆国の映画テレビ俳優。本名 Charles Buchinsky。いかつい顔をした男くさい俳優として知られ,数々の作品でタフガイを演じた。リトアニア系移民の炭鉱労働者を父親にもつ 15人兄弟の一人として生まれ,16歳で炭鉱で働き始めた。第2次世界大戦後に職を転々としたのち,舞台の背景を描く裏方としてフィラデルフィア劇団に雇われた。これを機に端役で舞台出演するようになり,1949年カリフォルニアへ移り住んだ。"You're in the Navy Now"(1951)で映画デビュー。『機関銃マシンガンケリー 』Machine Gun Kelly(1958)などの B級映画で主人公のタフガイを演じるようになり,『荒野の七人』The Magnificent Seven(1960)や『大脱走』The Great Escape(1963)では深みのある演技も披露した。その後はヨーロッパで制作されたギャング映画西部劇に次々と出演し,フランスでは "le sacre monstre"(怪人),イタリアでは "Il Brutto"(ぶ男)の愛称で親しまれた。ハリウッドに戻って出演した『狼よさらば』Death Wish(1974)は最高傑作の一つに数えられる。晩年はアクションスリラー映画を中心に活躍し,1990年代後半まで映画とテレビに出演を続けた。

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百科事典マイペディア 「ブロンソン」の意味・わかりやすい解説

ブロンソン

アメリカの映画俳優。ペンシルベニア州生れ。1951年に映画デビュー。初め脇役・悪役だったが,1958年に《機関銃(マシンガン)ケリー》で主役を演じた。その後,《荒野の七人》《大脱走》《さらば友よ》《雨の訪問者》《バラキ》《狼よさらば》などの作品に出演し,野性味のある男臭さを発揮する役柄でスターとなった。1971年に公開された《レッド・サン》では,三船敏郎,アラン・ドロンと共演し,世界三大スターによる西部劇といわれた。なお,1970年には日本の男性用化粧品〈マンダム〉のテレビコマーシャルに出演し,〈うーん,マンダム〉というセリフは当時の流行語となった。

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