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プシェミシル Przemyśl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プシェミシル
Przemyśl

ポーランド南東部,ポトカルパツキェ県の都市。ウクライナとの国境近く,サン川沿い,カルパート山脈とサンドミェシ盆地の連結部に位置する。東西交易路の要地であり,要塞都市として始まる。 10世紀にはポーランドとルテニアの紛争対象であった (→カルパート=ウクライナ ) 。 1340年ポーランド領,1389年都市権獲得。この地方の商業,文化の中心として発達。 15~16世紀にはマジャール族などの侵入に対する防衛拠点として栄えた。 1772年,第1次ポーランド分割によりオーストリア領となり,1918年にポーランドに復帰。第2次世界大戦中は被害が大きかったが,博物館など重要な歴史的建造物の多くは破壊を免れた。 1960年に付近で天然ガス田が開発された。繊維,電機,化学,食品加工などの工業が行なわれる。ポーランド最古のアマチュア劇団をもつなど文化都市としても知られる。人口6万 8095 (2002) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

プシェミシル【Przemyśl】

ポーランド南東部,同名県の県都。人口6万8800(1995)。ジェシュフの南東50kmに位置し,ビスワ川右岸の支流サン川上流の,カルパチ山系ベスキド山脈から続く高原上に立地する。集落の起源は古く(981),黒海とバルト海を結ぶ交易路に位置する。歴史的景観を残す山間の観光都市であるが,近年,周辺から天然ガスを産する。工業は木材加工,履物,縫製など軽工業が中心である。【山本 茂】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プシェミシル
ぷしぇみしる
Przemyl

ポーランド南東部、ポドカルパティ県の都市。ビスワ川支流サン川の上流、カルパティア山脈を構成する東ベスキド山脈から派生する高原上に位置する。人口6万7955(2001)。ウクライナ国境に近い。981年に集落形成が記される古い町で、バルト海と黒海を結ぶ交易路上の要地として発展、1340年に都市となった。13~17世紀にはガリツィア地方を中心とするポーランドの発展期に繁栄し、町の景観はその歴史をいまにとどめ、観光地ともなっている。1930年代に周辺地区で天然ガスが発見され、第二次世界大戦後その採掘が進み、全ポーランドの産出量の約80%を占めるまでになった。ウクライナと上シロンスク(シュレージエン)工業地帯とを結ぶ産業動脈上のポーランドにおける玄関口として、経済的発展が期待されている。木材加工、履き物、縫製の軽工業が工業の中心で、フェルト生産も盛ん。[山本 茂]

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