プトレマイオス(3世)(読み)ぷとれまいおす(英語表記)Ptolemaios Ⅲ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プトレマイオス(3世)」の意味・わかりやすい解説

プトレマイオス(3世)
ぷとれまいおす
Ptolemaios Ⅲ
(前284ころ―前221)

プトレマイオス朝エジプトの第3代の王(在位前246~前221)。通称エウエルゲテスEuergetes(善行王)。プトレマイオス2世の子。紀元前246年父の死とともに王位を継ぎ、キレネ王女ベレニケ2世を妃として同国をあわせ、シリアメソポタミアに進出し、小アジアエーゲ海、トラキア地方の所領も保持して、プトレマイオス朝の領土を最大にした。国内では中央集権体制を整備し、サラピス神崇拝や君主神化を発展させた。

[清永昭次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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