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プライマー プライマー primer

翻訳|primer

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デジタル大辞泉の解説

プライマー(primer)

入門書。手引き書。
DNAの合成・複製に必要な核酸の断片。鋳型となるDNAプライマーが相補的に結合した後、DNAポリメラーゼの作用によって、プライマーの一方の端を起点として、鋳型DNAと相補的な塩基配列を持つ新しいDNA鎖が伸長していく。

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栄養・生化学辞典の解説

プライマー

 (1) DNA鎖の合成,RNA鎖の合成などのように,既存のオリゴヌクレオチドポリヌクレオチドが出発点となって,それに新しい部分が付け加えられていくという方式で合成されるものがある.その際の出発点となる分子.(2) 脂肪酸の生合成過程で,最初のアシル基転移反応の初発段階の基質.

出典|朝倉書店
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大辞林 第三版の解説

プライマー【primer】

入門書。手引き書。
生合成の反応開始時に必要な分子。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プライマー
ぷらいまー
primer

十数ヌクレオチドの短いDNAまたはRNA(まれにタンパク質のこともある)で、DNA合成の開始に必須な成分。1956年にA・コーンバーグが発見したDNAポリメラーゼをはじめとするすべてのDNAポリメラーゼは、鋳型となるDNAと塩基対をつくった短いオリゴヌクレオチド(プライマー)を必須とする。このオリゴヌクレオチドの3'OH末端に対し、5'XTP(Xは、A、G、C、Tのいずれか)を基質としてピロリン酸を遊離し、フォスフォジエステル結合をつくることで、DNA合成の反応が開始される。このプライマーが存在しないとDNA合成は開始されないのである。1975年(昭和50)に岡崎令治(おかざきれいじ)(1930―1975)はプライマーが十数ヌクレオチドのRNAであることを発見した。生体内で合成されたすべてのDNAの5'末端には短いRNAがついていることになる。プライマーRNAはDNA合成が完了する前にRNA-DNA2重鎖のRNAを特異的に分解するリボヌクレアーゼRNase Hにより除去される。一部のバクテリオファージやウイルスでは、鋳型DNAに結合しているタンパク質のチロシンのOH基がプライマーとして機能することも知られている。真核生物の染色体の5'末端、テロメア(染色体の両末端にある遺伝子配列)ではプライマーを使って相補的なDNAを合成することができない。そのためテロメレース(テロメア複製酵素)とよばれるDNAの5'末端の配列に相補性をもつRNAを内在した特別な酵素の助けが必要である。[菊池韶彦]
『J・D・ワトソン他著、中村桂子他訳『遺伝子の分子生物学』第5版(2006・東京電機大学出版局) ▽B・ルーウィン著、菊池韶彦他訳『エッセンシャル遺伝子』(2007・東京化学同人) ▽L・ハートウェル他著、菊池韶彦監訳『ハートウェル遺伝学』第3版(2010・MEDSI)』

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世界大百科事典内のプライマーの言及

【さび止め塗料(錆止め塗料∥銹止め塗料)】より

…他の一つは塗膜(主としてさび止め顔料の水可溶成分)によって,鉄面の腐食電位を鉄のイオン化を抑える方向に移動させることである。一般にいうさび止めペイントは,さびの発生を抑える作用をする顔料を中心に設計されているもので,表に示すようなものがあり,これを一般にプライマーprimer(塗装系のなかで生地に最初に用いる塗料)といっている。【大藪 権昭】。…

【接着剤】より

…このとき,問題の被着体に対して接着性があり同時に第1の接着剤に対しても接着性のある第2の接着剤を用いることができれば効果的である。一般に,最初に被着体に塗って,その上にくる第2の接着剤の接着性を高めるために用いる接着剤をプライマーと呼ぶ。 接着剤は作業時に流動性をもたせる方法その他によっていくつかに分類される。…

※「プライマー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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