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プリピャチ川 プリピャチがわreka Pripyat'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プリピャチ川
プリピャチがわ
reka Pripyat'

ベラルーシ,ウクライナ両国を流れる川。ドネプル川最大の支流。全長 775km。流域面積 11万 4300km2。ウクライナ北西端,標高 152mの湿原から流出し,東北東へ流れてベラルーシに入ったのち東流,次いで南東流し,キエフ人造湖でドネプル川右岸に注ぐ。流域の大半がポレシエと呼ばれる沼沢地をなし,特殊な景観を形成する。落差が小さく,春には流域は広範囲にわたって浸水する。 12月中旬~3月下旬は結氷。運河でポーランドのウィスワ川水系と結ばれ,バルト海と連絡。小さな船舶は航行可能。おもな支流はヤセリダ川,ゴルイン川,ウボルチ川。沿岸にピンスク,ペトリコフ,モズイリなどの河港がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プリピャチ川
ぷりぴゃちがわ
Припять Pripyat'

ベラルーシとウクライナを流れるドニエプル川の最大の支流。ウクライナ、コベリ市北西の標高152メートル地点を水源とし、ベラルーシをほぼ東流してふたたびウクライナに入り、ドニエプル川をせき止めたキエフ貯水池に北西端から流入する。延長775キロメートル、流域面積11万4000平方キロメートル。縦断勾配(こうばい)はきわめて小さく、大部分が航行可能。12月~3月に結氷し、春は雪解け水で氾濫(はんらん)する。流域はマツ林と砂堆(さたい)と湿地とが交互に続くポレシエПолесье/Poles'eとよばれる景観をみせている。ドニエプル・ブク運河でブク川(西ブク川)と、ドニエプル・ネマン運河でネマン川と結ばれ、後者はドニエプル川が流入する黒海と北のバルト海とを結ぶ。中流にはピンスク、モジリなどの河港がある。
 キエフ貯水池への流入点にチェルノブイリЧернобыль/Chernobl'(人口1万2500、1986)の町があり、その上流15キロメートルに、1986年4月に大事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所がある。発電所の上流3キロメートルのプリピャチ(人口4万9000、1986)はチェルノブイリとともに原子力発電所労働者の住宅地区であったが、事故により全住民が避難、以後少なくとも8~10年間住宅建設が放棄された。なお、チェルノブイリ原子力発電所は2000年12月に全面閉鎖された。[津沢正晴]

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