プロイス(英語表記)Preuss, Hugo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロイス」の意味・わかりやすい解説

プロイス
Preuss, Hugo

[生]1860.10.28. ベルリン
[没]1925.10.9. ベルリン
ドイツの国法学者,政治家。 R.グナイスト,O.ギールケ弟子で,1906年ベルリン商科大学教授となり,自由主義的な国家法人説を唱える。 K.シュタインの自治理念を継承し,『ドイツ都市の発展』 Die Entwicklung des deutschen Städtewesens (1906) を著述。 10年進歩人民党入党,19年2月に内相となり,同年8月 11日公布のワイマール憲法起草,「憲法の父」と呼ばれた。ドイツ革命後は民主党に属し,プロシアの下院議員に選ばれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロイス」の意味・わかりやすい解説

プロイス
ぷろいす
Hugo Preuß
(1860―1925)

ドイツの国法学者、政治家。ユダヤ人商人の子としてベルリンに生まれる。1906年以降ベルリン商科大学教授、1910年には進歩人民党のベルリン市会議員となる。ドイツ革命勃発(ぼっぱつ)後、ドイツ民主党参加、1919年2月内相となり、エーベルト委嘱を受けてワイマール憲法の草案を作成した。草案では、連邦制度の改革による単一国家への移行が意図されていたが、大邦反対修正を余儀なくされた。

[松 俊夫]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「プロイス」の解説

プロイス
Hugo Preuß

1860~1925

ドイツの公法学者。進歩人民党に属し,地方自治問題を手がけ,1910年ベルリン市参事会議員となり,ドイツ革命後臨時政府シャイデマン内閣の内相となり,新ドイツの憲法草案を起草した。中央集権と地方自治との関係に問題があったが,かなりの修正をへてヴァイマル憲法となった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「プロイス」の解説

プロイス
Hugo Preuss

1860〜1925
ドイツの政治家で,ヴァイマル憲法の起草者
進歩人民党に属し,ドイツ革命後,政府に参加。1919年8月公布の新共和国憲法を作成した。

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367日誕生日大事典 「プロイス」の解説

プロイス

生年月日:1860年10月28日
ドイツの政治家
1925年没

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