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ヘルトウィヒ Hertwig, Oskar Wilhelm August

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘルトウィヒ
Hertwig, Oskar Wilhelm August

[生]1849.4.21. フリートベルク
[没]1922.10.25. ベルリン
ドイツの発生学者,細胞学者。イェナ,チューリヒ,ボン各大学で医学,動物学を学ぶ。イェナ大学では E.ヘッケルに師事。イェナ大学講師 (1875) ,教授 (81) 。ベルリン大学の解剖学および進化学教授 (88~1921) 。受精において精子と卵子のそれぞれの細胞核が合体することを発見。生殖細胞がつくられる際の細胞分裂で染色体の数が半減し,受精によってもとの数に戻ることを明らかにした。これらの発見は,形質の遺伝を決定する物質が染色体に存在することを示唆するものであり,遺伝学の形成に大きな影響を与えた。また,発生学での業績も多く,胚を構成する個々の細胞の性質はその細胞に含まれる物質によってではなく,それが胚全体の中で占める位置によって決定されると主張した。『細胞と組織』 Die Zelle und die Gewebe (2巻,1892,98) など多数の著書がある。

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百科事典マイペディアの解説

ヘルトウィヒ

ドイツの動物学者。イェーナ,ボンなどの大学に学び,ヨーロッパ各地で海産動物を研究。のちベルリン大学教授。受精の際に卵に精子が進入して精核と卵核が合一することや,生殖細胞がつくられるとき染色体が半減することなどを発見。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘルトウィヒ
へるとうぃひ
Oskar Hertwig
(1849―1922)

ドイツの動物学者。イエナ、チューリヒ、ボンの各大学に学び、E・H・ヘッケルやネーゲリの影響を受けた。主として海産動物の比較解剖学や発生学に従事し、イエナ大学解剖学教授、ベルリン大学解剖学教授を歴任。ウニの受精に際して精核と卵核が合一することや、割球の位置を変えても正常に発生することを観察した。また精子や卵の形成において減数分裂がおこることを発見した。さらに弟とともに体腔(たいこう)の発生について研究し、「体腔説」を唱えた。進化の問題に関しては、むしろ獲得形質の遺伝を認めて、選択説を排した。主著に『体腔説』(弟と共著、1881)、『ヒトおよび脊椎(せきつい)動物の発生学』(1886)などがある。
 その弟Richard(1850―1937)も動物学者で、兄といっしょに多くの研究を行った。ケーニヒスベルク(現、ロシア領カリーニングラード)、ボン、ミュンヘンの各大学の教授を歴任。兄とともに体腔説を唱えたほか、原生動物学、細胞学の研究を行った。主著に前述の『体腔説』のほか、『系統学と新しい生物学』(1927)などがある。[八杉貞雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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