ヘーベル(英語表記)Johann Peter Hebel

改訂新版 世界大百科事典 「ヘーベル」の意味・わかりやすい解説

ヘーベル
Johann Peter Hebel
生没年:1760-1826

ドイツの地方文学を代表する詩人バーゼルに生まれ,エルランゲン大学でプロテスタント神学を学ぶ。バーデン地方の指導的教育者,聖職者となり,同地の方言による《アレマン方言詩集》(1803)で名声を得る。暦物語集《ラインの家の友の宝箱》(1811)は,四季おりおりの自然現象に触れて科学的世界像を説き,日常生活の指針を提供し,道徳的考察をも平易に表現,ユーモアのある語りで農民をはじめ広く民衆啓蒙に寄与した。また《聖書物語》(1823)は教科書として取り上げられた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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