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ベロネーゼ ベロネーゼ Veronese, Bonifazio

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベロネーゼ
ベロネーゼ
Veronese, Bonifazio

[生]1487. ベロナ
[没]1553. ベロナ
イタリアベネチア派の画家。本名 Bonifazio de' Pitati。パルマ・ベッキオやティツィアーノに師事し,美しい色彩の配列と物語的な構図による宗教画を描いた。作品は『富める美食家』 (ベネチア・アカデミア美術館) ,『モーセの発見』 (ミラノブレラ絵画館) など。

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ベロネーゼ
ベロネーゼ
Veronese, Paolo

[生]1528. ベロナ
[没]1588.4.19. ベネチア
イタリアのベネチア派の画家。本名 Paolo Caliari。 14歳のとき生地ベロナの画家アントニオ・バディーレの弟子となった。 1544年末頃ベネチアに移住。 1551年頃カステルフランコ近郊のビラ・ソランゾの壁画装飾に従事するが,もはやバディーレの影響はなく,彼独特の華麗な賦彩法がみられる。

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デジタル大辞泉の解説

ベロネーゼ(Paolo Veronese)

[1528~1588]イタリアの画家。ベネチア派。豊麗な装飾画を多く描いた。

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百科事典マイペディアの解説

ベロネーゼ

イタリアの画家。本名パオロ・カリアリPaolo Caliariベローナ生れのためベロネーゼ(ベローナの人)と通称される。1553年ベネチアに出て,ティントレットティツィアーノとともにベネチア派の最後を飾った。
→関連項目ティエポロドラクロア

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世界大百科事典 第2版の解説

ベロネーゼ【Paolo Veronese】

1528‐88
イタリアの画家。ティントレットと並ぶ16世紀後半のベネチア最大の巨匠。本名パオロ・カリアリPaolo Caliari。ベローナで石工の子として生まれ,このため〈ベロネーゼ〉(〈ベローナの人〉の意)と通称される。地元の無名画家バディーレG.A.Badileのもとで修業し,ジュリオ・ロマーノパルミジャニーノ等のマニエリスム画家の影響を受けて画風を形成。カステルフランコ近郊のソランツォ荘の装飾(1551)などに携わった後,53年にベネチアに移り,パラッツォ・ドゥカーレの〈十人評議会広間〉の天井装飾に参加。

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大辞林 第三版の解説

ベロネーゼ【Paolo Veronese】

1528~1588) イタリアの画家。華麗な色彩の装飾画を多く描き、ことにベネチア風俗を写した饗宴図は名高く、ベネチア派の代表としてティントレットと並び称される。作「カナの婚礼」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベロネーゼ
べろねーぜ
Paolo Veronese
(1528―1588)

イタリア、ルネサンス期、ベネチア派の画家。本名Paolo Caliari。ベローナ生まれなので、「ベローナ人」つまりベロネーゼとよばれた。父親は彫刻家であったが、画家アントニオ・バディーレのもとで学ぶ。ベネチアに移住した1553年ごろにはすでに画家として有名で、パラッツォ・ドゥカーレの十人委員会室の天井画を依頼されている。55年からサン・セバスティアーノ聖堂のために多くの大作を描き、明るい光と暖色系の色彩、また巧みな仰視法を駆使して、ティツィアーノやティントレットと並んで典型的なベネチア派絵画を確立した。60年にローマを訪れたのち、建築家パラディオに協力して、マゼールのビラ・バルバロにフレスコ壁画を制作、ベロネーゼの装飾的感覚がよく発揮された作品である。また『シモン家の晩餐(ばんさん)』(1573以前、ルーブル美術館。および1560ころ、トリノ市立美術館)、『聖グレゴリオの饗宴(きょうえん)』(1572、ビチェンツァ、サントゥアーリオ・ディ・モンテ・ベリコ)、『カナの婚礼』(1562~63、ルーブル)など、宗教に題材をとった豪華な饗宴図を描いたことでも名高いが、『レビ家の晩餐』(ベネチア・アカデミア美術館)には道化や酔漢までが描き込まれ、あまりに世俗的であるとして当時の宗教裁判所から糾弾されたこともあった(1573)。しかし、いずれもパラディオの建築を思わせる明快で雄壮な列柱の並ぶ空間に、豪華な衣装をまとった豊満な男女が、野外劇のような華やいだ気分で描かれており、当時のベネチアの貴族社会を映した風俗絵巻であると同時に、バロックの先駆的画風をも示している。このほか神話画や歴史画をも多数描いているが、晩年はベネチアのパラッツォ・ドゥカーレで多くの仕事に従事、とくに大評議員会室の天井画『ベネチアの勝利』(1583ころ)が有名である。88年4月19日(推定)ベネチアで没した。[篠塚二三男]

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世界大百科事典内のベロネーゼの言及

【風俗画】より

…そうした中でカンピV.Campiなどのロンバルディアの地方画家たちは,果物売りなどの世俗的主題(とはいっても,こうした絵には〈豊饒〉の寓意もある)をのびやかに描いていた。他方,ベロネーゼは《レビ家の饗宴》(1573)で,華やかな饗宴,道化,酔漢,犬など主題に直接関係のない〈風俗的要素〉で画面を賑わしたため,異端審問所の召喚を受け,題名の変更を余儀なくされた。 北方ではH.ボスが《手品師》で騙(だま)されやすい人間,《阿呆船》で快楽にふける聖職者への風刺(つまり中世的な教訓)をこめながらも,宗教的枠組みから主題を解放した。…

【ベネチア派】より

…フィレンツェにおいては建築,彫刻,絵画が相互に有機的な関連をもって発展し,むしろ前二者が絵画を主導したのに対し,ルネサンス期ベネチアの美術の最も重要な特徴は,わずかな例外(建築のコドゥッチM.Coducciや彫刻のリッツォA.Rizzo等)を除いて,もっぱら絵画の分野において独自の発展と豊饒な歴史的成果の達成が見られたことであろう。ベネチア派はしたがって絵画的流派であり,またその代表的な芸術家(ジョバンニ・ベリーニからジョルジョーネ,ティツィアーノ,ティントレット,ベロネーゼまで)もフィレンツェ派の知的理論的で多能な天才たち(アルベルティからレオナルド・ダ・ビンチ,ミケランジェロまで)とはまったく異なり,もっぱら感覚本位の専業画家であった。 ベネチア派の〈絵画的〉特性はさらに絵画自体の特質をも規定している。…

【マニエリスム】より

…フランドルのP.ブリューゲル(父)は,世界と人間に対するシニカルな見解とその世界像をアレゴリーによって表す複雑な主題性において,この潮流の中に加えられよう。第3の傾向は,主としてベネチアに繁栄した独自の絵画であり,ティツィアーノ,ベロネーゼ,ティントレットがこれを代表する。ティツィアーノとマニエリスムとの関係は論議中であるが,彼の作品は16世紀の半ばをすぎるにつれて宗教的情熱が強烈となり,自由なタッチによる大胆な絵画的表現が強まるとはいえ,最後まで合理性と自然らしさの枠を超えることのなかったことからみて,むしろ〈プレ(先期)・バロック〉的傾向とみるほうがふさわしい。…

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