ペスト菌(読み)ペストキン

デジタル大辞泉 「ペスト菌」の意味・読み・例文・類語

ペスト‐きん【ペスト菌】

ペスト原因となる細菌グラム陰性桿菌かんきん。1894年にフランスの細菌学者エルサン(A.Yersin)および北里柴三郎がほぼ同時に発見

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ペスト菌」の意味・読み・例文・類語

ペスト‐きん【ペスト菌】

  1. 〘 名詞 〙 ペストの病原体グラム陰性の短桿(たんかん)菌。一八九四年、北里柴三郎、フランスのA=イェルサンがほとんど同時に発見。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ペスト菌」の意味・わかりやすい解説

ペスト菌【ペストきん】

ペスト病原菌。大きさ約1μm,芽胞を形成せず,鞭毛(べんもう)をもたないグラム陰性短杆(かん)菌。罹患(りかん)動物から吸血したノミの胃の中で増殖し,そのノミの刺咬口から感染する。肺ペスト飛沫(ひまつ)感染による。→グラム陰性菌杆菌

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペスト菌」の意味・わかりやすい解説

ペスト菌
ペストきん
Yersinia pestis; plague bacillus

卵円形をしたグラム陰性の小桿菌で,ペストの病原体である。 1894年にホンコンで A.イェルサンによって発見され,また北里柴三郎によっても研究された。本来ネズミとか野生齧歯類に寄生しているが,ノミなどの昆虫が媒介して,ヒトにペストを起す。ペスト菌には,細胞の両端が特に濃く染まる特性がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android