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ペルオキソ硫酸 ペルオキソりゅうさんperoxosulfuric acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペルオキソ硫酸
ペルオキソりゅうさん
peroxosulfuric acid

過酸化硫酸ともいう。過硫酸は誤称である。 (1) ペルオキソ一硫酸 化学式 H2SO5 。無色,吸湿性の結晶。融点 45℃,アルコール,エーテル,酢酸に易溶。ベンゼン,フェノールなどの有機物を爆発的に酸化するなど,強い酸化力をもつ。ペルオキソ二硫酸の加水分解によって得られる。 (2) ペルオキソ二硫酸 化学式 H2S2O8 。無色,吸湿性の結晶,融点 65℃。ペルオキソ一硫酸と同様に酸化力が大きい。濃硫酸の電解によって得られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ペルオキソりゅうさん【ペルオキソ硫酸 peroxosulfuric acid】

ペルオキソ一硫酸とペルオキソ二硫酸が知られている。過硫酸と呼ぶのは誤称である。(1)ペルオキソ一硫酸peroxomonosulfuric acid H2SO5は,ペルオキソ二硫酸の加水分解,あるいはクロロ硫酸HSO3Clと理論量の過酸化水素H2O2を反応させて得られる。無色吸湿性の結晶。融点45℃。カロー酸Caro’s acidとも呼ばれている。(2)ペルオキソ二硫酸peroxodisulfuric acid H2S2O8は,冷却したクロロ硫酸に理論量の過酸化水素を加えて反応させた後,減圧下で温めて塩酸を取り除いてから結晶化してつくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペルオキソ硫酸
ぺるおきそりゅうさん
peroxosulfuric acid

ペルオキソ一硫酸H2SO5、式量114.1とペルオキソ二硫酸H2S2O8、式量194.1とがあり、普通はペルオキソ二硫酸をいう。
 いずれも無色、吸湿性の結晶であるが、水に溶けて強い酸であり、分解して硫酸と過酸化水素になる。エタノール、エーテルに溶ける。水溶液中ではデータノートの図にあるようなイオンがあり、硫酸イオンのO2-をO22-で置換したものである。
 クロロ硫酸HSO3Cl水溶液と過酸化水素とを反応させ、生じた塩化水素を除いて溶液を冷却すると結晶として得られる。普通はペルオキソ硫酸カリウムを濃硫酸で分解して水溶液として得られる。純粋なものはいくぶん安定であるが、不純であると分解しやすく、強い酸化剤である。[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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