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ホアビン文化 ホアビンぶんか Hoabinhian culture

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホアビン文化
ホアビンぶんか
Hoabinhian culture

東南アジアの中石器または新石器時代初期の文化。 1920年代にフランスの考古学者 M.コラニベトナム北部のホアビン地方の洞窟遺跡で発見した石器類によって命名。インドシナ,タイ,マレースマトラなどに分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ホアビン文化【ホアビンぶんか】

東南アジアの中石器時代から新石器時代前期の文化。ベトナム北部ホアビンHoa Binh地方の洞窟遺跡から命名。打製石器だけで土器は伴わず,安山岩礫(れき)を片面加工した石器が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホアビンぶんか【ホアビン文化】

インドシナ半島を中心に,中国南部から島嶼(とうしよ)部に広がる石器時代文化。ベトナム北部,ハノイ南西のホアビンHoa Binh地方の石灰岩洞窟多数を,1926‐29年にフランスの考古学者コラニM.Colani(1866‐1943)が調査し,その出土品によって命名された。石器加工技術は旧石器的であるが,沖積世になっての産物とされ,中石器時代または新石器時代初期と考えられることが多い。石器は礫または礫片を原材とした打製石器で,片面加工の傾向が強い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホアビン文化
ほあびんぶんか

東南アジア完新世(沖積世)初頭、中石器時代または前期新石器時代とされる文化。ベトナム、ハノイ南西のホアビンHoa-binh省(現ハソンビン省)の石灰岩山地で1920年代に数十か所の遺跡の発掘を行ったフランスのコラニM. Colaniが明らかにした文化で、彼女はこの文化を三期に区分している。その後、東南アジア大陸部を中心に多数の遺跡が発見・調査された。その多くは洞窟(どうくつ)・岩陰遺跡で、淡水産の貝の層を伴うものが多いが、スマトラ島には海産貝の大貝塚も存在する。
 石器の多くは、手ごろな礫(れき)を打ち欠いて刃をつけた礫器(れっき)、礫斧(れきふ)で、一端を研磨して刃をつけた原始的な磨製石斧、凹石(くぼみいし)、砥石(といし)、骨角器も存在する。いくつかの遺跡で土器片の出土も報告されているが、確実な伴出例はないといってよい。狩猟、採集経済の段階にあったとするのが定説であるが、一部には原始的農耕の存在も主張されている。[今村啓爾]

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世界大百科事典内のホアビン文化の言及

【中石器時代】より

… 東南アジアでは,あまり年代の明確でない南セレベスのトアラ(トアレ)細石器文化を除くと,中石器文化と称されるものは,まったく細石器を有していない。その代表的文化は,北ベトナムの省名に基づいて名づけられたホアビン文化である。この文化は,礫器,礫斧を主体にする石器文化で,タイ,ラオス,カンボジア,ベトナム,西南中国,マレー半島,スマトラに広く分布している。…

【バクソン文化】より

…1920年代にH.マンシュイやM.コラニらによって調査され,中石器時代または新石器時代初期の文化とされる。打製の礫器などはホアビン文化と類似するが,局部磨製石斧や両面加工のものが,ホアビンに比して多いのが特徴である。ほかに骨角器や,それを砥いだと思われる溝石などがある。…

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