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ホワペイ(華北)平原 ホワペイへいげんHuabei pingyuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホワペイ(華北)平原
ホワペイへいげん
Huabei pingyuan

中国東部に広がる大平原。ホワン(黄)河を中心に,北半はハイ(海)河,南半はホワイ(淮)河の沖積作用により形成された。北はイエンシャン(燕山)山脈,西はタイハン(太行)山脈フーニウシャン(伏牛山)山脈にかぎられる。南はターピエシャン(大別山)山脈,チャンパーリン(張八嶺)丘陵を隔ててチャン(長)江中下流平原に続く。東はポー(渤)海シャントン(山東)省イーモン(沂蒙)山地,ホワン(黄)海(黄海)に接する。中生代後期には海底であったが,河川がホワントー(黄土)高原から大量の土砂を運んで埋積して形成された。ところによっては堆積物の層が 5000mに達する。山麓には扇状地が発達しており,ペキン(北京)直轄市ハンタン(邯鄲)特別市チョンチョウ(鄭州)特別市など古くからの都市が立地している。沖積地は平均標高 30mであるが,ホワン河は土砂の運搬量が多く,天井川となって流路もしばしば変えているので,その沖積地は大きな部分を占め,標高も比較的高く,ハイ河とホワイ河の分水界となっている。旧河道や自然堤防,人工堤防にさえぎられた窪地ができやすく,ホンツォー(洪沢)湖パイヤンティン(白洋淀)湖,ナンスー(南四)湖などの湖沼や湿地が分布している。沿海に連なる三角州は平均標高 5mで,沖に伸び続けている。土壌は肥沃であるが,夏の雨季には河川がたびたび氾濫し,春は干魃に悩まされてきた。また低湿地は土壌のアルカリ化がはなはだしく,旧河道や自然堤防は土砂が砂丘状に堆積して,荒れ地として放置されていた。人民共和国成立後,3水系の根本的な治水工事が行なわれ,洪水は基本的になくなり,灌漑面積が大幅に増加。コムギ,綿花,ラッカセイなどの産出が増え,水稲の作付面積も拡大した。

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