ボウイー(その他表記)Gbowee, Leymah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボウイー」の意味・わかりやすい解説

ボウイー
Gbowee, Leymah

[生]1972. リベリア
リベリアの平和活動家。フルネーム Leymah Roberta Gbowee。17歳で高等学校を卒業。1989年にリベリアが長い内戦に突入し,翌 1990年に家族とともにモンロビアに移り住んだ。一時ガーナの難民収容所に避難したが帰国し,医療ソーシャルワーカーの養成教育を受け,内戦に徴用された元子供兵士の心的外傷の治療に携わった。その後,女性平和構築ネットワーク WIPNETの指導者としてキリスト教徒イスラム教徒の女性間の溝を埋めるために尽力した。2002年非人道的なチャールズ・G.テーラー政権に対する女性たちの非暴力抵抗運動の先頭に立ち,2003年には支持者らとともに内戦の終結を強く求めた結果,テーラーとの会見が実現し,戦闘の終結へとつながった。3年後に大統領に就任したエレン・ジョンソン・サーリーフのもとで文民政権が回復するまでの道筋をつくったとして,たびたびその功績がたたえられている。2011年,「女性の安全のため,平和構築活動に女性が参加する権利のために非暴力で闘ってきた」という理由でジョンソン・サーリーフ大統領,イエメンの人権活動家タワックル・カルマンとともにノーベル平和賞を授与された。

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百科事典マイペディア 「ボウイー」の意味・わかりやすい解説

ボウィー

アフリカの平和活動家。リベリア共和国中部に生まれ,その後首都モンロビア移住。リベリア内戦下でカウンセラーとして働く。2002年,魚市場で働く女性たちの運動から始まる〈平和のためのリベリア女性大衆行動〉を組織,宗教対立を超えて平和のために行動する非暴力抵抗運動を推進し,内戦終結を訴えて和平交渉を成功に導いた。女性が暴力と独裁に反対する大きな政治勢力となり得ることを証明したこの運動は西アフリカ全体に拡がる可能性を示した。2011年ノーベル平和賞受賞。

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