モンロビア(読み)もんろびあ(英語表記)Monrovia

翻訳|Monrovia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンロビア」の意味・わかりやすい解説

モンロビア
もんろびあ
Monrovia

西アフリカ、リベリアの首都。同国西部、セント・ポール川河口に位置する。大西洋に面する港湾都市で、リベリアの政治、経済、貿易、交通の中心地である。人口47万9000(1999)。1822年にアメリカの解放奴隷がアメリカ植民協会として入植、建設した。地名は当時のアメリカ大統領モンローにちなむ。第二次世界大戦中にアメリカ軍によって港湾施設が改築されてから急速に発展した。1961年、旧フランス領の国を中心としたアフリカ諸国が、この地で国際会議を開き、穏健な汎(はん)アフリカ主義的対外経済政策を決定した。そのため同会議への参加国をモンロビア派という。セメント、建設資材、家具、食品加工などの工業が立地し石油精製所もある。東方80キロメートルにロバーツ国際空港がある。

[中村弘光]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンロビア」の意味・わかりやすい解説

モンロビア
Monrovia

リベリアの首都。港湾都市。同国南西部,大西洋に臨む。 1822年アメリカで解放された奴隷の入植地として合衆国植民協会が建設。地名はアメリカ合衆国第5代大統領 J.モンローにちなむ。 1948年ブッシュロド島に新港が完成,西アフリカ最初の自由港となった。内陸鉄鉱石のほかゴム,カカオなどを輸出。商工業中心地でもあり,ブッシュロド島に精油,セメント,薬品,食品加工などの工場が立地。諸官庁のほか 1862年設立のリベリア大学など教育・文化施設も多い。 1961年に行なわれたモンロビア会議は,アフリカ統一機構発足のきっかけとなった。人口 101万970(2008)。

モンロビア
Monrovia

アメリカ合衆国,カリフォルニア州の南西,サンガブリエル山脈のふもとにある都市。ロサンゼルス北東約 25km,標高約 170mに位置する。付近一帯は柑橘類産地で,家畜飼育も行われる。塗料,皮製品,織物,石鹸,酪農製品などの軽工業も発達している。人口3万 5761 (1990) 。

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