翻訳|Monrovia
西アフリカ,リベリア共和国の首都。人口57万(2004)。セント・ポール川河口の大西洋岸にある港湾都市(自由港)で,内陸に通じる鉄道,道路の起点でもあり,郊外に国際空港がある。主要輸出品はゴムと鉄鉱石である。国内農林生産物の集散地で各種軽工業も発達し,1862年開校のリベリア大学その他の教育・文化施設もある。1822年にアメリカ植民協会によって,合衆国や西インド諸島からの解放奴隷の入植地の基地として建設され,当時のアメリカ大統領J.モンローの名にちなんでこの名がつけられた。47年に独立したリベリア共和国の首都となった。リベリアはゴムの産出国から鉄鉱石の輸出国となり,1948年に建設された新港には50年に鉄鉱石積出施設が完備され,鉄鉱山への鉄道も51年と65年に開通した。
執筆者:西野 照太郎
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西アフリカ、リベリアの首都。同国西部、セント・ポール川河口に位置する。大西洋に面する港湾都市で、リベリアの政治、経済、貿易、交通の中心地である。人口47万9000(1999)。1822年にアメリカの解放奴隷がアメリカ植民協会として入植、建設した。地名は当時のアメリカ大統領モンローにちなむ。第二次世界大戦中にアメリカ軍によって港湾施設が改築されてから急速に発展した。1961年、旧フランス領の国を中心としたアフリカ諸国が、この地で国際会議を開き、穏健な汎(はん)アフリカ主義的対外経済政策を決定した。そのため同会議への参加国をモンロビア派という。セメント、建設資材、家具、食品加工などの工業が立地し石油精製所もある。東方80キロメートルにロバーツ国際空港がある。
[中村弘光]
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