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ボテロ Giovanni Botero

世界大百科事典 第2版の解説

ボテロ【Giovanni Botero】

1544‐1617
イタリアの政治家,政治理論家。ピエモンテ地方生れ。イエズス会に属し,ボロメオ枢機卿およびサボイア公(サボイア家)に秘書官,教育係として仕えた。この間,各国の事情や統治方策についての研究を重ね,《国家理性論》(1589)をはじめとする政治や経済についての著作を残した。彼の《国家理性論》は当時,国家理性についての最初の体系的作品として世間の注目を集めた。カトリック宗教改革のなかで彼はこの作品によってマキアベリの議論の反宗教的・世俗的出発点を批判する一方,マキアベリの提示した統治術の新しい内容を可能なかぎり吸収しようとした。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボテロ
Botero, Fernando

[生]1932.4.19. メデリン
コロンビアの画家,彫刻家。少年時代,闘牛士学校に通う。10代から絵を描き始め,プレ=コロンビア美術やスペインのコロニアル・アートの影響を受け,ディエゴリベラの政治的作品に触発された。1950年代初頭にスペインのマドリードで絵画を学び,フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテスやディエゴ・ベラスケスなどの作品の模写を観光客に売って生計を立てた。1960年ニューヨークに移住。その頃には,まるまるとした肥満型の人間や動物を描く特徴的なスタイルをつくり上げていた。絵画においては,ラテンアメリカの民俗芸術の影響を反映した平坦で鮮やかな色彩と大胆な縁どりで,『大統領一家』(1967)に見られるように,筆づかいの跡や質感を排除したなめらかな画面を好んだ。ブルジョアジーや政界,宗教界の要人の肖像画は明らかに,かつて模写したゴヤやベラスケスの構図や瞑想的な雰囲気を踏襲している。また,人物の誇張されたふくよかな体型は政治風刺の要素を含んでおり,題材となっている人物がみずからの重要性を過剰に意識していることを示唆しているとみられる。ほかにやさしく愛情のこもった家族の肖像画などもある。1973年,パリに赴き彫刻の制作を始める。1990年代には『ローマ兵』(1985),『母性』(1989),『左手』(1992)などの巨大な彫刻作品の野外展覧会が世界各地で開催された。

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