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ボルン Born, Bertrand de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボルン
Born, Bertrand de

[生]1140頃
[没]1215頃.ダロン
フランスの吟遊詩人,いわゆるトルバドゥールの一人。風刺詩にすぐれていた。フランス南部オートフォールの領主で,イングランド王リチャード1世に加担してフランス王フィリップ2世と戦うなど,勇猛な武人としての一生をおくった。その息子も同名で,また詩人である。

ボルン
Born, Max

[生]1882.12.11. ブレスラウ(現ポーランド,ウロツワフ)
[没]1970.1.5. ゲッティンゲン
ドイツの理論物理学者。ゲッティンゲン大学を卒業。フランクフルト大学教授 (1919) ,ゲッティンゲン大学教授 (21) 。 1933年ナチスに追われてイギリスに渡り,エディンバラ大学教授 (36) 。 53年ドイツへ帰った。初め相対論,熱力学,固体物性の研究に取組む。 26年彼の弟子であった W.ハイゼンベルクの新しい着想に刺激されて,彼および P.ヨルダンとともに量子力学の研究に熱中し,その最初の定式化である行列力学の建設者の1人となる。同じ頃 E.シュレーディンガーがまったく異なった立場から波動力学と呼ばれる量子力学の定式化を進めていた。ボルンはシュレーディンガーの定式化に統計的解釈を与え,この解釈はのちに量子力学にとって標準的なものとなった。このほか,粒子の散乱問題 (ボルン近似 ) ,原子間力の研究,結晶学,液体の運動学的理論など多彩な研究を展開した。 54年 W.ボーテとともにノーベル物理学賞を受賞した。晩年には戦争に科学を使用することに反対し,原子力と科学者の責任などについて論じた。

ボルン
Born, Stephan

[生]1824.12.28. リッサ
[没]1898.5.4. バーゼル
ドイツの労働運動家。ユダヤ商人の子で,本名ジモン・ブッターミルヒ。 1840年以来ベルリンで植字工として働き,労働運動に向う。 47年パリでエンゲルスを知り,共産主義者同盟に加入,南フランスやスイスで扇動活動を行なった。ドイツに三月革命が起るとベルリンに派遣され,労働者の全国組織結成のために尽力。 M.バクーニンとともに 49年のドレスデン蜂起を指導,その鎮圧後はスイスに亡命して,『バーゼル通信』 Baseler Nachrichtenを刊行するかたわら,バーゼル大学でドイツ・フランス文学を講じた。

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百科事典マイペディアの解説

ボルン

ドイツ出身の英国の物理学者。ブレスラウ,ゲッティンゲン等の大学に学び,1914年ベルリン大学,1921年ゲッティンゲン大学各教授。1933年ナチスに追われ渡英,1936年―1953年エディンバラ大学教授。
→関連項目ハイゼンベルクマトリックス力学ヨルダン

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世界大百科事典 第2版の解説

ボルン【Max Born】

1882‐1970
ドイツの理論物理学者。解剖学教授を父としてプロシアのブレスラウに生まれる。ブレスラウ,ハイデルベルクチューリヒで学んだ後,数学のメッカ,ゲッティンゲンでD.ヒルベルト,H.ミンコフスキーの2人の大数学者から当時の最先端の数学を学ぶ。物理学者としてはA.アインシュタインを模範像とし,1914年以来終生もっとも親密な友人となる。彼との往復書簡集は出版され邦訳もある。1907年アインシュタインの着想に基づく固体の比熱の理論をT.vonカルマンとともに発展させ,これがボルンの後年のおもな研究テーマを,格子力学と量子論に決めることになる。

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大辞林 第三版の解説

ボルン【Max Born】

1882~1970) イギリスの物理学者。ドイツ生まれ。ハイゼンベルクとともにマトリックス力学の定式化を行い、粒子の散乱の研究から波動関数に確率的な解釈を与えた。

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