ポプリン(その他表記)poplin

翻訳|poplin

デジタル大辞泉 「ポプリン」の意味・読み・例文・類語

ポプリン(poplin)

木綿・絹・毛などを用い、横に細いうねを織り出した柔軟で光沢のある平織物ワイシャツ・婦人子供服・カーテンなどに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「ポプリン」の意味・読み・例文・類語

ポプリン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] poplin ) 織物の一つ。経(たていと)に細い糸、緯(よこいと)に太い糸を用いて、かすかな横うねを織り出した平織布地。木綿・絹・毛・化繊のものがある。服地、特にワイシャツブラウスなどに用いられる。
    1. [初出の実例]「ポプリンの持ってゐる硬さがちっともなくって」(出典:波(1928)〈山本有三〉子)

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改訂新版 世界大百科事典 「ポプリン」の意味・わかりやすい解説

ポプリン
poplin

平組織で経糸は細く緻密であり,緯糸は経糸と同番手または多少太いものを用い,緯方向に畝(うね)の立った薄手で光沢に富む織物。洋服やカーテンなどに使われる。語源はpapalino(イタリア語,〈教皇の〉の意)で,この織物が1791年までローマ教皇の所領であったアビニョンで作られたことに由来するとされる。元来は絹と毛の交織で,法衣や教会内の装飾用に使われたが,現在はウール梳毛糸(そもうし)や綿糸,レーヨンを用いる。アメリカでブロードと呼んでいる綿(めん)ポプリンはワイシャツやブラウス地に,絹ポプリンはネクタイ地や高級衣料に用いられる。
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百科事典マイペディア 「ポプリン」の意味・わかりやすい解説

ポプリン

緯(よこ)糸より細い経(たて)糸を密に用いて平織にし,横方向に畝(うね)を出した織物。本来は経に絹糸を緯に梳毛(そもう)糸を用いた織物で,コートや婦人服地とする。現在は木綿が代表的で,シルケット加工をして光沢を出す。堅牢(けんろう)なのでシャツ,婦人子ども服,カーテンなどにする。絹,化繊,交織などもある。
→関連項目ダブリン平織

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポプリン」の意味・わかりやすい解説

ポプリン
ぽぷりん
poplin

一般に約40番手ぐらいの単糸を使い、やや緯畝(よこうね)のある平織に織った織物。これと同様な生地(きじ)にブロードがあるが、60番手以上の双糸を使っていることが多く、ポプリンより高級品である。販売上からは、ポプリンよりブロードとするのがよいため内容と品質が一致しない表示もある。16世紀にフランスのアビニョンで緯畝の絹織物がつくられ、アビニョンが当時ポープつまり教皇の所管地であったため、ポプリンと名づけられたという。生地は綿が多いが、毛、絹、化合繊ともつくられ、多くはシャツ、ブラウス地などに使われている。

[角山幸洋]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポプリン」の意味・わかりやすい解説

ポプリン
poplin

経糸の密度を緯糸の2~3倍にした,横方向にうねのある平織物。原料は主として綿の経 42~80番双糸,緯 10~30番単糸または 20~30番双糸。ほかにも毛,絹,人造繊維無撚糸,混紡物がある。用途はワイシャツ,ブラウス,婦人子供服,スポーツ服,カーテンなど。 (→ブロードクロス )

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