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マキ まき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マキ(フランスの対ドイツ抵抗団体)
まき
maquisフランス語

第二次世界大戦下のフランスその他で、ドイツ軍に抵抗した地域的団体。最初、住民の近づきにくい密林または山岳地帯maquisに潜んだ者がそうよばれたが、のちには一般に、地下抵抗運動者もそうよばれ、パルチザンやゲリラに近い形態となる。ドイツ軍は1942年末、占領をフランス全土に広げ、ドイツへ送る青年労働者の徴用を強化した。労働者、農民、外国人で、これを忌避し身を隠す者が増え、43年初めから抵抗行動を始めた。彼らはフランス南東部、中部、南部などでサボタージュ、情報活動、輸送・通信の妨害、地下宣伝に従った。組織化は弱く、2、30人の隊に分散され、安全のため絶えず移動。食糧、資金を略取し、そのため官憲に追跡もされたが、しだいに、抵抗(レジスタンス)の大組織に組み入れられた。武装して激烈なゲリラ戦も戦ったが、ドイツ軍による焼き払い、処刑、虐殺の報復も招いた。フランス・マキは44年初め、3~4万人といわれるが、国内抵抗運動のなかで、生活不安に発した民衆的要素であった。[横田地弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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