日本大百科全書(ニッポニカ) 「マト・グロッソ」の意味・わかりやすい解説
マト・グロッソ
まとぐろっそ
Mato Grosso
ブラジル中西部の州。面積90万6806.9平方キロメートル(1996)、人口250万4353(2000)で、人口密度は1平方キロメートル当り3人弱の人口希薄地域である。1979年、旧マト・グロッソ州が南北に分割され、北半はマト・グロッソ州、南半はマト・グロッソ・ド・スール州(面積35万8158.7平方キロメートル、1996。人口207万8001、2000)となった。州の大部分はマト・グロッソ高原で、南西の一部にパンタナール湿原を含む。州北部はアマゾン地方の森林の続きをなす熱帯季節林に覆われ、所々に米作地が散在している。中部の疎林(セラード)の原野およびパンタナール湿原はウシの粗放的牧畜地域をなす。州都は南アメリカ大陸の地理的重心といわれるクヤバ。
[松本栄次]