ミラ(英語表記)Mira

デジタル大辞泉 「ミラ」の意味・読み・例文・類語

ミラ(Myra)

小アジアにあった古代都市。現在のトルコ南西部の町カレに位置する。古代リキア王国の主要都市として栄えた。リキア最大級の円形劇場アルテミス神殿などの遺跡が残っている。また、サンタクロースモデルとして知られる聖ニコラウス故地であり、墓の上に建てられたという聖ニコラウス教会の遺跡もある。ミュラ

ミラ(〈ラテン〉Mira)

《不思議なものの意》鯨座にある恒星最初発見された変光星で、代表的な長周期脈動変光星。色は赤く、332日の周期で2.0等から10.1等まで明るさが変わる。

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精選版 日本国語大辞典 「ミラ」の意味・読み・例文・類語

ミラ

  1. ( Mira ) くじら座のオミクロン星。距離一六五光年の赤色巨星直径太陽の四〇〇倍以上。平均周期約三三二日の長周期変光星光度二等から一〇等まで変化する。一五九六年八月、ドイツの天文学者ファブリキウスが変光星であることを発見。

ミラ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ラテン語] milla ) 植物ミルラ」の別名

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改訂新版 世界大百科事典 「ミラ」の意味・わかりやすい解説

ミラ
Mira

くじら座のο星。ラテン語のステラ・ミラstella mira(不思議な星の意)の,ミラだけが残った名である。この星は,約331日ほどの周期で3等程度から9等程度に変光している(周期,光度ともその振幅変動がある)長周期変光星である。この変光は,1596年,ドイツのD.ファブリチウスによって発見された。半径の20%ほどが変光に伴って脈動している。最大直径は,太陽の500倍近いと考えられている。概略位置は赤経2h19m,赤緯-2°59′。スペクトル型はM7。距離は140光年。午後9時の南中は12月中旬。
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百科事典マイペディア 「ミラ」の意味・わかりやすい解説

ミラ

くじら座のο星。代表的な長周期変光星で,約331日の周期で3〜9等程度に変光。最初に発見された変光星(1596年,D.ファブリチウス)で,ラテン語のステラ・ミラ(不思議な星)に由来する。
→関連項目くじら(鯨)座

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デジタル大辞泉プラス 「ミラ」の解説

ミラ

ダイハツ工業が1980年から2018年まで製造、販売していた軽自動車。3、5ドアハッチバック。同社の主要車種の一つ。

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