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ムクロジ

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百科事典マイペディアの解説

ムクロジ

ムクロジ科の落葉高木。本州(関東以西)〜沖縄,東アジアの山地にはえる。葉は大型,ふつう偶数羽状複葉で,広披針形の小葉8〜12枚からなる。雌雄同株。6〜7月,小枝の先に大型の円錐花序を出し,淡緑色の小花を多数開く。
→関連項目お弾き

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世界大百科事典 第2版の解説

ムクロジ【soapberry】

漢名は無患子,木患子(イラスト)。ムクロジ科の落葉高木。高さは通常10~15m,直径30~40cmになり,大きいものでは高さ20m,直径70cmに達する。葉は長さ30~70cmの偶数,ときに奇数の羽状複葉で互生する。小葉は3~8対あり,長さ7~18cmの狭長楕円形。花は淡黄緑色の小花で,6月ころ枝先に生じた大型の円錐花序に咲く。雄花と雌花が同一花序に雑居し,花弁,萼片はともに4~5枚,雄花のおしべは8~10本。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ムクロジ
むくろじ / 無患子
[学]Sapindus mukorossi Gaertn.

ムクロジ科の落葉高木。高さ約10メートルに達する。葉は互生し、大形の奇数羽状複葉。小葉は7~9枚で広披針(ひしん)形、全縁で先はとがり、基部は左右非相称。夏、枝先に大形の円錐(えんすい)花序をつくり、緑白色を帯びた小花を多数開く。雌・雄花ともに同一花序につき、萼片(がくへん)、花弁各4、5枚。雄花は雄しべが8~10本、雌花は雌しべが1本ある。果実は球形で径約2センチメートル、熟すと黄褐色になり、中に球形で堅い、黒色の種子が1個ある。林中に生え、中部地方以西の本州から沖縄、および中国、インド、インドシナ半島に分布する。名は、モクゲンジ(ムクロジ科の別植物)の中国名である木欒子を誤ってムクロジにあてたため、木欒子の日本語読みモクロシからムクロジになったという。庭園、神社に広く植栽される。[古澤潔夫]

文化史

中国では紀元前から知られ、無患子の古名の桓(かん)は『山海経(せんがいきょう)』にみえ、郭璞(かくはく)は、果実を酒に漬けて飲むと、邪気を防ぐと注を施した。『嘉祐本草(かゆうほんぞう)』は、果皮は垢(あか)を洗い、面(めんかん)(そばかす)をとると述べている。無患子は、昔、神巫(しんぷ)がその木でつくった棒で鬼を殺したので、鬼を追い払い、患いを無(なく)すと伝えられたからという(『植物名実図考(めいじつずこう)長編』)。子は種子の意味である。果皮を漢方では延命皮(えんめいひ)とよぶ。サポニンを含み、泡立つので、それを洗剤に使った。『本草綱目』(1596)では、真珠の汚れを落とすのに用いるとの記述がある。日本でも明治時代まで、せっけんのように使用された。泡は消えにくいので、液状の消火器に使われている。種子は堅く、中国では唐代から数珠(じゅず)に用いられていた。日本では正月の羽根突きの球(たま)にされた(『和漢三才図会』)。『替花伝秘書(かわりはなでんひしょ)』(1661)では、戦(いくさ)から帰陣のおりにいける花に、楠(くす)と添え物に「むくろ木」をあげている。[湯浅浩史]

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