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ムサシアブミ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ムサシアブミ
むさしあぶみ / 武蔵鐙
[学]Arisaema ringens (Thunb.) Schott

サトイモ科の多年草。球茎があり、しばしば子球をつくる。偽茎は短く、葉は2枚で同大、葉身は3小葉からなり、小葉は通常先端が糸状に細まる。花期は2~5月。仏炎包は緑色または紫色を帯びて白い縦筋があり、舷部(げんぶ)は内側に巻き込む。花序の付属体は太い棒状で有柄。海岸近くの林下に生え、関東地方以西の本州から沖縄、および朝鮮半島南部、中国大陸、台湾に分布する。名は、仏炎包の形を、武蔵国(むさしのくに)でつくられていた鐙(あぶみ)に見立てたもの。[邑田 仁]

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世界大百科事典内のムサシアブミの言及

【テンナンショウ】より

…伊豆諸島に分布するシマテンナンショウA.negishii Makinoもウラシマソウに類縁的には近いもので,球茎は蒸し煮して突き砕きだんごにして食べる。 ほかに日本にはムサシアブミA.ringens (Thunb.) Schott(イラスト),ミツバテンナンショウA.ternatipartitum Makino(イラスト)など3小葉からなる原始的な群と考えられるものや,冷温帯のブナ林を主たる生活領域とする5小葉の通常2枚葉をつけるユモトマムシグサA.nikoense Nakai群,日本海側多雪地帯から大陸部にかけて分布する1枚葉のヒロハテンナンショウA.robustum (Engl.) Nakai(イラスト)をはじめ,葉が1枚になった特殊なツクシマムシグサA.maximowiczii (Engl.) Nakai,オモゴウテンナンショウA.iyoanum Makino,セッピコテンナンショウA.seppikoense Kitamuraなど地方的な固有種など,多くの種が分化している。テンナンショウ属は東アフリカ,東アジアからマレーシア,それに北アメリカ東岸域に150種以上が知られており,ヒマラヤ東部から中国南部にかけての山地域で最も多様な分化をしている。…

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